症例報告(3/9UP)
ぎっくり腰~仙腸関節性の急性腰痛
「ぎっくり腰の症例報告」
こんにちは。11月に入り、ここ最近は急に冷え込んできましたね。寒さが増してくると、筋肉や関節にかかる負担が大きくなり、トラブルが増える傾向にあります。特に今シーズンは、ぎっくり腰や筋肉の肉離れが多く、先週だけでぎっくり腰が3件、肉離れが2件の来院がありました。
さて、今回も急な腰痛、いわゆる「ぎっくり腰」で来院された患者さんの症例をご紹介します。
≪患者さんの受傷経緯≫
今回の患者さんは、子供と遊んでいる際に中腰姿勢から体を起こそうとした瞬間、腰に激しい痛みが走り、動けなくなったとのことです。診察の結果、ぎっくり腰と診断しましたが、今回は特に仙腸関節(せんちょうかんせつ)のズレが原因であることが確認されました。仙腸関節は骨盤の安定を支える重要な部位ですが、急な動作や不安定な体勢で負荷がかかるとズレが生じ、激しい痛みが発生しやすくなります。
◎仙腸関節痛の症状と鑑別テスト
仙腸関節のズレによる痛み(仙腸関節痛)は、通常の腰痛と見分けがつきにくいため、以下のテストを行い確認します。
★ニュートンテスト
方法: 患者さんをうつ伏せにし、仙骨(仙腸関節の中央にある骨)を上から押し、関節に動きを与えます。
結果: 仙骨を圧迫した際に痛みが出る場合、仙腸関節のズレや炎症が疑われます。
★HIBBテスト
方法: 患者さんをうつ伏せにし、片膝を90度に曲げ、股関節を内旋(内側にひねる動作)させ、仙腸関節にストレスをかけます。
結果: この動作で痛みが生じる場合、仙腸関節の障害が疑われます。
◎よねくら接骨院での治療とケア
当院では、仙腸関節痛に対して以下の治療を行い、早期回復を目指します。
ラジオ波治療:
温熱作用で仙腸関節周囲の筋肉と靱帯を弛緩させ、痛みの緩和と可動域の回復を促進します。
トムソンベッドによる矯正:
トムソンベッドを使用してズレた仙腸関節を矯正し、安定化を図ります。
ハイボルト治療とマイクロカレント:
炎症と痛みの抑制を目的とし、鎮痛・抗炎症効果を発揮します。
通常、当院では骨盤ベルトやコルセットは使用せず、患者さん自身の回復力を引き出すことを目指して治療を行います。治療後、数日で日常生活レベルでは問題なく動けるようになりますが、完全な回復と再発防止を目指し、リハビリ期間を含めて1カ月ほどフォローを継続いたします。
これからの季節、気温が低下すると筋肉や関節のトラブルが増加しますので、皆さまもどうぞご自愛ください。
💬 急な痛みでお困りの方へ 💬 突然の痛みでお悩みの方や急ぎの施術が必要な方は、時間外対応も行っています。お気軽に LINEまたはお電話 でご連絡ください📲😊
内側広筋肉離れ~大腿四頭筋の中ではまれ~
「内側広筋の肉離れ」
11月4日の祝日、休診日にも関わらず、患者さんから「脚立から落ちて右膝に痛みがある」とLINEで連絡があり、急な対応が必要と判断し、よねくら接骨院にて診察と処置を行いました。
診察の結果、右膝に圧痛と運動時の痛みが確認され、エコー検査で内側広筋の肉離れと診断。内側広筋は膝の内側に位置し、膝の伸展や股関節の安定に関わる重要な筋肉です。この部位は急な動作や体勢の崩れ、また過度に引っ張られる力が加わった際に損傷しやすく、転倒や不安定な体勢での負荷でも受傷することが多いです。
今回の患者さんの場合、脚立上部で右脚が引っ掛かり、宙吊り状態になった際に内側広筋に強い負荷がかかり、損傷に至ったと考えられます。
治療にはロングレッグシーネと圧迫包帯で固定を行い、松葉杖を使用して脚に負担をかけないよう免荷指導を行いました。さらに、早期の回復を目指し、ハイボルト治療で抗炎症・鎮痛効果を高め、LIPUS(低出力超音波治療)とマイクロカレントを用いて除痛と治癒促進も図りました。
1週間後の経過観察で改善が見られたため、ラジオ波によるリハビリも開始し、筋肉や組織の回復をサポートしています。適切なケアと安静が早期回復のカギとなるため、引き続き、患者さんが順調に回復できるようサポートしてまいります。
★当院では、休日や時間外の急患の対応もしております。
骨折や脱臼、捻挫、打撲、ぎっくり腰でお困りの方は、LINEにてご連絡ください。
可能な限りご対応致します。
内側側副靭帯損傷~膝関節~少年サッカー試合中の負傷
いよいよ11月🪔 肌寒さが増す季節、雨も冷たく感じられますね。温かくしてお過ごしください。
今日は、先月来院された膝関節の内側側副靭帯損傷のお話です。
膝関節の内側側副靱帯(MCL)損傷は、膝の内側にある靱帯が伸びたり、部分的に裂けたり、完全に断裂したりするけがです。特にスポーツ活動中に多く見られ、膝に外側から強い力が加わったときや、急な方向転換、ジャンプの着地などが原因で発生します。いわゆるニー・イン・トゥ・アウト(膝が内側に入り、足先が外に向いている姿勢)でも発生します。
膝の内側側副靱帯(MCL)損傷時は、他に前十字靱帯(ACL)や内側半月板と同時に損傷することが多いです。
特に
「アンハッピー・トライアド」
(不幸の三徴候)
として知られる損傷パターンでは、MCL、ACL、内側半月板が同時に損傷します。また、関節包や骨挫傷、骨折を伴うこともあります。MCL損傷が疑われる際は、これら他の構造も含めた評価と治療が必要です。
当院では、各徒手テストを施行後、エコーでの評価を行います。
今回は小学生でサッカーの試合中に発生。シュート直後に相手と交錯し、右脚をついて転倒した時に受傷されました。
転倒した後、すぐに立てたか?
問診の時のこの質問はすごい重要です。これで損傷具合がある程度予測できます。
そして、徒手テスト。外反ストレステストが+で、マックマレー-、前方引き出しテストは緩さはありましたが、左右差はありませんでした。
最初の質問と徒手テストで予測し、エコーで視覚的な評価も行います。
エコーで観ると、やはりMCLの損傷があるようです。半月板は大丈夫。ACLも問題ないようです。関節内に水腫も確認できましたが、微量で血腫ではないようです。
程度は軽めの損傷ですが、親御さんやチームトレーナーさんのご心配もあったので、整形外科に紹介しMRIで診てもらうことにしました。
結果、MCLの単独損傷との事で、後療はこちらで行ってもよいとの承諾も得ました。
早速、ハイボルトによる痛み止め、LIPUSとマイクロカレントによる治癒促進を狙った治療を行っています。
早く復帰できるといいですね!
★当院では、休日や時間外の急患の対応もしております。
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可能な限りご対応致します。
母指CM関節症~親指の付け根が痛み始めたら~早期治療で慢性症状を止めましょう~
今回は先日来院された患者さんで、母指CM関節症です。
60代女性の方で、ここ最近親指の付け根に痛みを感じ始め、昨夜からかなり強く痛みを感じたとのこと。
エコーで撮ってみると、かなり変形が進んでいるようです。骨棘も見受けられます。
CM関節症は関節リウマチとの鑑別が必要ですが、問診やエコーのドプラ画像(関節内の血流を見ることができます)に観察により、今のところリウマチは否定できるようです。
CM関節症は使い過ぎや、加齢によるもの、女性ホルモン変化などが原因とされ、関節の変形を伴うため一度進発症するとどんどん関節変形が進んでいきますので、早い段階で変形を止めるための治療が必要となってきます。
今回の患者さんも、この辺で変形を止めておかないと変形が進み関節脱臼が起きたりして手術(関節固定術)が必要となってしまう可能性がありますので、しっかり施術させていただきます。
★母指CM関節症の治療内容
①ラジオ波による温熱治療
まず、ラジオ波温熱療法により関節周囲の疼痛を和らげ、筋緊張緩和や靱帯の弛緩を図り、可動域の確保を行います。
②ハイボルトによる鎮痛消炎
変形初期で痛みが強い場合はハイボルトによる消炎鎮痛を行います。
③LIPUS(超音波パルス療法)にて変形抑制
LIPUSを関節軟骨に照射し、変形の進行を防ぎます。またLIPUS自体にも抗炎症と鎮痛作用があります。
④専用サポーターで安静・関節保持
サポーターで日常生活での動作をサポートします。水に濡れても大丈夫な専用サポーターのため、家事炊事での使い勝手がよいのが特徴です。
★施術経過★
★4月初旬に来院: エコーによる検査を行い、変形の程度、関節炎の有無、関節可動域の確認。ラジオ波・ハイボルト・LIPUSを行い、専用サポーターにて安静を図る。 初回時:初診料1,500円 検査料1,500円 エコー検査料500円 ラジオ波(5分)500円 LIPUS500円 ハイボルト0円(LIPUS併用によるサービス料金) 専用サポーター2,500円 計 7,000円
来院指導:週1回の通院で様子を見る 次回時より一回1,500円 ★5月中旬疼痛軽減、日常生活での不便さはなくなり、通院頻度を2週間に1回ほどに落としながら様子を見ていくことに。 |
シーバー病~スポーツKIDSに多発!~踵骨骨端症にはLIPUSが効く~
シーバー病とは?
シーバー病は、踵骨の骨端症です。子供の踵は成長軟骨や骨端核が存在しており、大人の踵ほど強くはありません。スポーツ活動で硬くなったふくらはぎやアキレス腱、足底腱(筋)膜が骨端核を強く引っ張ることで、骨端核が分離したり成長軟骨が傷ついてしまい発症します。
一般的には16歳ごろになると成長軟骨が閉鎖し大人の骨になると言われています。中高生以上での発症はほとんどなく、10歳前後のスポーツ活動に盛んな子供、特に足をよく使うスポーツ、サッカーやバスケットボール、ダンス、長距離走などの競技をされているお子さんによく見られます。
歩行も困難なほどの痛みがでることもあり、長期に渡ることもありますが、成長とともに自然に治癒し予後も良好です。希に踵部の血行不良となり骨壊死を引き起こすこともあります。
検査方法
当院では、エコー画像検査器を用いて、骨端核や成長軟骨の状態を可視化し、程度の判別を行います。
エコー検査が優れているところは、被ばく等の危険がなく、大掛かりな装置が必要ないため手軽に受けられ、尚且つ患者さんや親御さんに画像を見ながら説明ができる点です。
一般的な病院での治療方法
①スポーツ活動を中止し安静を図る
②抗炎症を目的とした投薬、湿布
③痛みが強い場合は松葉杖を使い免荷を行う
④足底挿板(インソール)を用いて足底や足関節の負担を軽減する
⑤ストレッチ指導
当院での治療方法
①スポーツ活動を1/2程度に控える。
→完全に中止するのが一番なのですが、そもそもシーバー病になる子供は簡単に中止ができないポジションの子供だったりします。当院では、スポーツ活動の頻度を落としてもらいますが可能な限り続けていける方向で治療を進めていきます。
②痛みが強い場合はハイボルトを用いて消炎鎮痛を行う。
→投薬に比べ身体への負荷が少なく、特に薬の副作用に左右されやすい子供には物理療法の方が最適だと思われます。また、子供だけでなくスポーツ全般的に、アンチドーピングの観点からも、ハイボルト等を使用した物理療法は推奨されております。
③LIPUSを用いて治癒促進を図る。
→骨折の治癒を40%促進させる効果や、軟骨の再生を促す効果も認められており、スポーツ整形外科ではシーバー病治療にも用いられています。副作用や痛みのような刺激もなくもなく非侵襲的な治療法で、10~20分寝ているだけで治療が終わります。
④硬くなった筋や腱をラジオ波を使って弛緩させる。
→ラジオ波による温熱治療にて、速やかに硬くなった腓腹筋や足底筋群を緩めます。ラジオ波の特性により両足で10分程の施術で十分な弛緩が得られます。スポーツ活動を継続しながら治療する場合は必須の治療法となります。
⑤自宅でのストレッチ指導とスポーツ前のテーピング指導を行い、踵部の負担の軽減を図る
→自宅でセルフで容易にできる継続性の高いストレッチは、筋腱の柔軟性の維持とともに怪我に対する意識の向上にも繋がります。また、練習の際にはテーピングを用いることで足関節を安定させ、足底やアキレス腱の負担の軽減を図ります。
治療期間
治癒促進効果のあるLIPUSを使ったとしてもそこまで劇的に治療期間が短縮されるわけではありませんが、それでも何もしないよりは効果を見込めます。子供のスポーツ環境や状態などによりますが、数か月ほどの治療で良くなることが多い様です。
治療例
症例#3
11歳 男性 運動歴:サッカー/週3~4日
今回の患者さんもサッカーの練習後に踵が痛みはじめ整形外科を受診、シーバー病の診断を受けましたが、そこでは特に治療は行われず、スポーツ活動の中止を指導されました。
特に治療がされない事に不安を抱かれた親御さんが同じサッカークラブの方に相談され、当院を紹介して頂き来院となりました。来院時、両踵が痛むとの事でエコーで確認しましたが、右側の骨端核に顕著に特有所見が見られたものの左側ではエコー上は確認できませんでした。しかし、圧痛もしっかりとあり、また疼痛の訴えもありますので、おそらく左側も発症しているものと考えられます。
余談ではありますが、昔、整形外科で働いていた際、指示していた整形外科恩師から言われたことがあります。
「レントゲン等の画像所見と、実際に診た視診・触診所見が食い違った場合は、後者を優先して処置を行いなさい」
レントゲンやエコー画像も完全に描写されないことがあるという事で、やはり判断するのに一番必要なのは、臨床経験だという事です。
話がそれましたが、今回も左側はエコー画像上は問題がないように見えますが、患者さんの訴えや触診などにより、両側シーバー病と判断してよさそうです。
シーバー病は、基本的にはスポーツ活動を中止し、安静にしていれば良くなります。
それでも、少しでも早く治してスポーツ活動を再開したい気持ちをお持ちの患者さんや親御さんには、安静+αの治療が必要となります。
今回もLIPUS治療の通院指導と、週1回のラジオ波治療を行い様子を見ることにしました。痛みはそこまで強くなかった為ハイボルトは初検時とのみ行い、それ以降は行っておりません。
2024/04
3週間後、疼痛が治まってきたため、エコーにて右側の踵を確認いたしました。
分離していた骨端核が元の一つの形に戻りつつあることがエコー画像にて確認できました。ゴールデンウィークを挟んでいたため、通院数も当初の想定より少なかったのですが、しっかりとLIPUSが効いているようです。
まだ圧痛が残っているため、引き続き加療を行っていますが、体育等の参加はできるなら参加しても良いと思われます。
2024/05
症例#2
11歳 男性 運動歴:サッカー/週3~4日
こちらの患者さんも既にスポーツ整形外科にてシーバー病の診断を受けており、治療も受けていましたが、LIPUS治療のみ近所である当院をご希望され、医師の承諾を得て通院となりました。
LIPUS治療は毎日20分の照射が適切となってくるため、病院が遠方である場合、通院が難しくなります。小学生だと一人で行かせる範囲も狭まるため、近隣でLIPUS治療を行える接骨院も視野に入れても良いかもしれません。
運動療法などはスポーツ整形で行っているため、当院では主にLIPUS治療と痛みがある場合はハイボルト治療を行っていきます。腓腹筋や足底腱膜の固さによってはラジオ波を使う予定ですが、本人も早期治療を目指すためスポーツ活動を自粛しているようで、今のところ問題はないようです。
現在、週4ほどで通院しており、もちろん、ハイボルトやLIPUSの利用料は無料、施術料のみ負担(200円)して施療にあたっております。
2024/04
症例#1
10歳 男性 運動歴:バスケットボール/週3~4日
既に整形外科にてシーバー病の診断を受けて治療中でしたが、痛みが強く、整形外科ではハイボルテージ療法がなかったため、ハイボルテージによる鎮痛目的で当院に来院されました。
整形にてシーバー病の診断を受けていましたが、念のため当院でもエコーにて確認いたしました。
整形外科にて適切な治療を継続的に受けられているため、また通院も難しいとの事で、当院ではLIPUSは行わず、消炎鎮痛効果のあるハイボルテージ治療のみとなりました。
整形外科での治療が優先される為、当院では保険施療ではなく自費扱いとなり、初診料1500円と施術料1300円(10分程)がかかり、ハイボルテージ料金は小学生の為無料での施術となりました。
施療後、通院時の痛みが消え、楽に帰られていきました。ハイボルテージでの鎮痛効果は飽くまでも一時的ですが、継続的に行うことで効果が長続きすることがあります。
2023/08