症例報告(9/12UP)
中足骨骨頭骨折
「中足骨骨頭骨折」の症例報告

今回は、「中足骨骨頭骨折」の症例についてご紹介します。自宅でのケガが原因で発症しやすいこの骨折ですが、特に小さなお子さんがいる方などは治療にも工夫が必要な場合があります。
患者さんの経緯
今回の患者さんは、自宅で足をぶつけた後、足の甲が腫れ、痛みが引かないとご連絡いただきました。お電話をいただいたのは金曜の夕方で、19時以降の時間外受診をお勧めしましたが、小さなお子さんがおり、夜遅くの受診が難しいとのこと。そこで予約の合間に診察を行いました。
診察内容と結果
問診、触診、エコー検査を実施したところ、第3足趾MTP関節部が腫れており、第三中足骨遠位端部に鋭い圧痛を確認。さらにエコー検査で骨の不正像が認められ、中足骨骨折と判断しました。
当院ではエコーを活用し、手軽かつ素早く骨折の有無を判断できるため、整形外科のように長時間待たずに対応できる点が大きなメリットです。
当院での対応
1. 診断と処置
・エコーから転位の可能性が認められたため、対抗牽引を行い応急整復を行った後、紹介状を作成し、近隣の整形外科への受診を勧めました。
・通常はシーネ固定を行うべきですが、小さなお子さんの世話が必要とのことで、大きな固定は困難と判断。代わりにテーピングで処置を行い、医師の指示を待つことにしました。
2. フォローアップ
・近隣の整形外科での診察後、当院で骨折部位の治癒を促進するため、**LIPUS(低出力超音波治療)**を予定しています。
**LIPUSの特徴**: 微細な超音波の振動を骨折部位に与え、細胞を刺激し修復を促進。骨折治癒期間の短縮が期待できる最新の治療法です。
※LIPUS治療は医師の承諾が必要です。整形外科の診断後に治療を開始します。
・患者さんの生活状況に合わせたリハビリや、再発防止の指導も行います。
診察を終えて…
当日は予約の合間で診察を行ったため、他の患者さんをお待たせしてしまう場面がありました。この場を借りて心よりお詫び申し上げます。お待ちいただいた方々には、温かくご理解いただき感謝の気持ちでいっぱいです。
患者さんそれぞれの事情に寄り添い、できる限り迅速な対応を心がけております。何かお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください😊
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💬 急な怪我や痛みでお困りの方へ 💬
突然のケガや痛みでお悩みの方や急ぎの施術が必要な方は、19時以降の時間外対応も行っています。お気軽に **LINEまたはお電話** でご連絡ください📲😊
母指CM関節症
親指の付け根が痛い?母指CM関節症の症例
日常生活での親指の酷使が原因となるCM関節症。
エコー診断と保存的治療で、痛みと機能低下の改善を目指します。
症例紹介:診断されなかった痛みの正体
今回の患者さんは、2023年10月に親指の付け根に痛みを感じ、整形外科を受診。
レントゲンでは異常なしとされ、明確な診断名がないまま、自分で器具を押し当てるリハビリを継続していたそうです。
しかし効果を感じられず、最近になって物を拾おうとした際に強い痛みが再発。当院に来院されました。
当院でのエコー診断
- エコー画像でCM関節の変形と関節炎所見を確認
- 母指CM関節症と診断
- 他の疾患と区別するために、鑑別評価も実施
母指CM関節症とは?
症状
- 親指の付け根(CM関節)の痛みや腫れ
- つかむ・握る動作での違和感、握力低下
- 進行例では関節の変形も現れることがあります
原因
- 加齢による軟骨摩耗
- 調理・清掃・パソコン作業などの手の使い過ぎ
- 手指に負担のかかる生活習慣
鑑別が必要な疾患
- ドケルバン病:親指の腱の炎症、フィンケルスタインテストで確認
- 母指基節骨骨折:外傷歴がある場合、レントゲン・エコーで確認
- CM関節脱臼:進行変形例での不安定性が疑われる
- 関節リウマチ:多関節に痛みが出る場合、血液検査も視野に
よねくら接骨院での治療法
- エコーによる可視化評価
腱や軟骨の状態をリアルタイムで確認し、治療の方向性を明確化。 - ハイボルト治療
深部の神経や筋・靱帯へアプローチし、炎症・痛みを抑制。 - ラジオ波温熱療法
患部周囲を深部から温め、柔軟性と血流を改善。 - LIPUS(低出力超音波)
組織の修復促進を期待できる、医師の同意が必要な再生サポート機器。 - サポーター活用
患部の負担軽減と再負傷防止のため、日常生活で使用。
フォローアップと再発予防
- 週1〜2回のペースで施術を継続
- 親指周囲の筋力バランスを整える指導
- 自宅でできるケアや日常生活動作の工夫もアドバイス
エコーや治療方針は症状に応じて個別に判断されます。必要に応じて医療機関との連携も行います。
早期の評価と対応が、重症化や慢性化の予防につながります。
少しでも違和感を感じたら、お早めにご相談ください。
上腕骨外側上顆炎~テニス肘~
上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の症例報告
家事や手作業が多くなるこの時期に多発するテニス肘。
よねくら接骨院では、的確な評価と保存療法で改善をサポートします。
症例紹介:左肘の激痛で来院(女性)
数日前から左肘の外側に痛みを感じ、夜も眠れないほどの痛みが続いたため来院。
調理の際にフライパンや鍋を振る反復動作が日常的にあり、手首と肘に継続的な負荷がかかっていたとのこと。
上腕骨外側上顆炎(テニス肘)とは?
- 主な症状:肘の外側の痛み/握力の低下/手首の背屈動作で痛み増強
- 原因:手首・前腕の反復使用による腱の炎症(調理・PC作業・スポーツ等)
鑑別検査
- トムセンテスト:手首を上げる力を入れた際、肘外側に痛み → 陽性
- チェアテスト:椅子を持ち上げる動作で痛み → 陽性

当院での施術内容
- ハイボルト療法:急性期の炎症・痛みを抑える高電圧治療
- マイクロカレント:損傷部の自然治癒力を高める微弱電流療法
- ラジオ波治療:筋緊張と循環を改善し、痛みの緩和を図る温熱療法
- テニスエルボーサポーター:前腕筋群の牽引力を軽減し、肘への負担を最小化
治療後のフォロー
- 前腕ストレッチの指導:伸筋群をゆっくり伸ばす習慣づけで再発予防
- 通院目安:週1〜2回のリハビリ+物理療法を数ヶ月継続
治療費の目安
保険適応の有無、初診・再診により異なりますが、
1回800円〜2,100円前後が目安となります。
状態に応じて医療機関への紹介や精密検査を行うこともあります。
よねくら接骨院では休日・時間外の急患対応も行っています。
急な痛み・トラブルでお困りの際は、LINEやお電話でお気軽にご相談ください。
ぎっくり腰~仙腸関節性の急性腰痛
ぎっくり腰(仙腸関節由来の腰痛)
急な動作で腰がピキッと…。
骨盤のズレによる痛みには適切な評価とアプローチが重要です。
寒さで急増中!ぎっくり腰の症例(30代・男性)
11月初旬、急な腰痛を訴える患者さんがLINEから連絡。
子どもと遊んでいた際に中腰姿勢から身体を起こす瞬間、腰に激痛が走り、そのまま動けなくなったとのこと。
来院後の評価で、痛みの発生源は仙腸関節のズレと判断。仙腸関節は骨盤の安定性を支える重要な関節で、ズレが起こると鋭い痛みが出現します。
仙腸関節性腰痛の確認テスト
- ニュートンテスト: うつ伏せで仙骨を上から圧迫 → 痛み誘発で陽性
- HIBBテスト: 股関節を内旋させて仙腸関節に負荷 → 痛みが出れば陽性
よねくら接骨院での対応
- ラジオ波温熱療法
温熱効果で筋緊張と靱帯のこわばりを緩和。深部までしっかり温めて痛みの軽減を図ります。

- トムソンベッドによる骨盤矯正
関節を無理なく矯正できる専用ベッドで仙腸関節のズレを調整します。

- ハイボルト+マイクロカレント療法
鎮痛・抗炎症・回復促進を目的に、電気療法を併用して施術。
経過と今後のケア
初回施術後、翌日には日常動作が可能な状態に。再発予防を目的に、1か月程度の軽運動・リハビリ通院を推奨しています。
コルセットには頼らず、自然治癒力と運動療法で根本改善を図る方針です。
症状や状態に応じて、医療機関の紹介・精査をご案内することもあります。
よねくら接骨院では休日・時間外の急患にも対応。
LINEまたはお電話でお気軽にご連絡ください。
内側広筋肉離れ~大腿四頭筋の中ではまれ~
大腿四頭筋内側広筋の肉離れ
不安定な体勢や転倒で太ももの内側が損傷することも。
当院ではエコー評価と固定・物理療法で、早期回復を全力サポートしています。
症例紹介:祝日の急患対応(50代・男性)
11月4日の祝日、患者様より「脚立から落ちて右膝が痛い」とLINE連絡があり、緊急対応として休診日に診察を行いました。
右膝の内側に圧痛と運動時痛が確認され、エコー画像から内側広筋の筋損傷(肉離れ)と判明。

内側広筋とは?
太ももの前面内側に位置する筋肉で、膝関節の伸展や股関節の安定に重要な役割を果たします。
急な動作や転倒、不安定な姿勢によって過剰な牽引力が加わると、肉離れが発生することがあります。
受傷時の状況
脚立作業中に右脚が引っかかり、体勢を崩して右膝が宙吊り状態になった際、強い牽引が内側広筋に加わり、損傷したと推察されました。
施術内容と初期対応
- ロングレッグシーネ固定
膝関節を完全伸展位で安静保持。内側広筋に負担がかからない肢位で固定しました。 - 圧迫包帯と免荷指導
腫脹・内出血の抑制を目的に圧迫固定を実施。
同時に松葉杖による免荷歩行を指導し、患部への負担を最小限に。 - ハイボルト治療
急性炎症期において鎮痛・抗炎症を促進。深部まで届く刺激で即効性のある除痛を図りました。 - LIPUS・マイクロカレント
細胞レベルで回復を後押しする2種の物理療法を併用。
LIPUS(低出力パルス超音波)と、微弱電流による修復促進を行いました。
ロングレッグシーネで固定
1週間後の経過とリハビリ
圧痛と運動時痛が軽減してきたため、ラジオ波による深部温熱療法を開始。
筋線維の再生を促しつつ、可動域制限を防ぐための軽い運動指導も導入しました。
ポイントまとめ
- 祝日・急患にも対応:LINEからの連絡で迅速に対応可能
- エコーによる視覚的評価と、的確な初期処置
- ハイボルト・LIPUS・マイクロカレント・ラジオ波による多角的アプローチ
症状により医療機関の受診を推奨することがあります。
よねくら接骨院では休日や時間外の急患にも可能な限り対応しています。
ご連絡はLINEからいつでも受付中です。



