変形性膝関節症の最新保存施術|LIPUSやEMSを活用した非手術的アプローチ
変形性膝関節症(膝OA)施術のご案内
膝の状態を丁寧に観察し、負担の少ないアプローチで日常動作をサポートします
変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症(膝OA)は、膝関節の軟骨がすり減ることで炎症や違和感、腫れなどが現れる関節の状態です。
特に40代以降の方に多く、加齢、体重の増加、過去のケガ、活動量の低下などが主な要因とされています。
主な症状
- 朝や長時間座ったあとの膝のこわばり
- 歩行時や階段昇降時の膝の違和感
- 関節の腫れや熱感
- 動きにくさ、可動域の制限
- O脚・X脚など関節の変化
KL分類(Kellgren-Lawrence分類)
KL分類は、X線画像をもとに変形性膝関節症の進行度を5段階(0〜4)で評価する国際的な指標です。
※説明目的の一般的指標です(X線撮影は医療機関で行われます)。
- KLグレード0(正常):特に変化は認められません。
※膝に負担をかけすぎない日常生活が推奨されます。 - KLグレード1(軽度の骨棘形成):わずかな骨棘が見られる段階。症状は軽度~無症状。
※運動や生活指導中心で悪化予防。 - KLグレード2(軽度の関節裂隙狭小化):関節の隙間がやや狭く、骨棘が見られます。歩行や階段で違和感が出ることがあります。
※物理機器の活用や運動アプローチなど保存的対応。 - KLグレード3(中等度の狭小化と骨変化):変化がはっきりし、可動制限や痛みが増えがち。
※運動・超音波・温熱刺激などの保存的アプローチを選択。 - KLグレード4(重度の関節変形):軟骨がほとんどなく、骨同士が接触する段階。強い痛みや可動域制限が生じることも。
※症状により専門機関での手術検討が推奨されます。
※KL分類はX線評価です。当院では、超音波エコー観察なども補助的に用い、施術計画の参考にしています。
よねくら接骨院の対応方針
膝の状態や進行度に合わせ、次のような手段を組み合わせて施術を行います(状態・目標に応じて個別化)。
- ラジオ波(高周波温熱):深部から温め、血流促進と筋・関節の柔軟性向上を目指します。
- LIPUS(低出力超音波刺激):微細振動で軟部組織や軟骨に働きかけ、回復を促す可能性が報告されています。Zengら(2020)では痛みの緩和と可動域の改善が示唆されました。
- EMS(電気的筋肉刺激):大腿四頭筋などへ刺激を与え、関節の安定性を支えます。
- ハイボルト刺激:高電圧刺激で神経系にアプローチし、痛みや炎症の緩和を目指します。
- 運動アプローチ:大腿四頭筋・下腿・臀部を中心に柔軟性と筋力を整え、日常での膝負担を軽減します。
- エコー観察による状態把握:関節液や炎症反応、筋腱の動きを可視化し、施術計画に活かします。
💡ヒアルロン酸注射との比較:なぜLIPUSを選ぶ?
ヒアルロン酸注射は関節内の潤滑性を一時的に改善する一方、進行例では有効性が限定的とする報告もあります(Rutjesら, 2012)。
一方でLIPUSは、軟骨や炎症への作用が報告されており(Zengら, 2020)、保存的アプローチの選択肢として注目されています。
症例紹介(対応の一例)
70代女性/2〜3年続く両膝の不快感で来院
- 所見: KLグレード3〜4相当、階段や立ち上がりで強い痛み
- 対応内容: LIPUS+EMS+ハイボルト+ラジオ波+運動指導(エコー所見も参考)
- 経過: 1週後:階段時の痛み軽減/3週後:歩行時の違和感が減少/3か月後:動作がスムーズに
施術に関する費用(目安)
基本対応料: 片膝2,300円 / 両膝4,600円
保険適用時: 300〜1,500円程度
※原因や急性症状が明確な場合に限られることがあります。
- LIPUS: 1,000円(20分)
- ハイボルト: 300円(1部位)
- ラジオ波: 片膝1,000円 / 両膝1,500円
- EMS: 基本料に含む
📞 詳細な費用や内容はお気軽にお問い合わせください。
※本ページは、柔道整復師が提供可能な範囲での施術案内です。
診断や治癒を保証するものではありません。
状態や経過により、医療機関での精密な検査・処置が必要となる場合があります。


