旧症例報告

2024-04-12 15:50:00

ベーカー嚢腫~急な膝裏の痛みを感じたら~

今回はベーカー嚢腫の患者さんです。

ベーカー嚢腫の症例報告は2例目ですが、今回は痛みを強く伴うものでした。

 

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★高齢者や50代以上の女性の方に多い★

 

今回は70代、女性の方で、先週初めごろから急に痛み始めたとの事。「急に」と仰っていましたが、話を聞いていくと前日に高尾山に行って1万歩以上歩いたとの事・・・。水泳に通ったりと非常に元気な方です。


痛みが強く整形外科を受診するも、レントゲン撮影後、変形性膝関節症の診断。

湿布を出されて様子見で、変形も強いため手術も勧められたとの事。

それでもなかなか痛みも引かず、普段は普通に歩けていることから手術に対しても前向きではないため、当院へ受診となりました。

★エコーで強めの変形性膝関節症を確認しましたが…

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左:変形性膝関節症 右:ベーカー嚢腫像

 

まずはエコーで診てみると変形は確かに強いです。ここまで強いと人工関節置換術を進める医師の判断も理解できます。

ですが、これだけ変形はあっても、ご本人は普段はほとんど生活に困っていないとの事。確かに、高尾山を歩けるぐらい元気なお膝なのです。

また最近の研究で変形膝関節症と痛みは必ずしも一致しないことがわかってきました。痛みの原因は、お膝の変形そのものではなく、他に原因があるのです。

画像検査で変形が強いと言われても、必ずしも人工関節の適応とは言い切れないかもしません。

 
★ベーカー嚢腫による痛み

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患者さんは、膝の裏側に痛みや違和感があると訴えています。動き始めが痛かったり、膝を伸ばすと痛む。

もちろん、エコーで膝裏も確認。すると、やはりありました。ベーカー嚢腫。まだまだ小さめですが、これがすこし悪さをしているのかもしれません。

ベーカー嚢腫は、レントゲンではわからず、触診だったりエコー検査、MRI検査で判明することがあります。

 

★ベーカー嚢腫の治療法

手術療法もありますが、ほとんどは保存療法が一般的となっています。

病院においては、嚢胞に注射を打ち液体を吸引することもありますが、再発することも少なくなく、根本的な改善が求められます。

 

★よねくら接骨院での治療

 

当院は接骨院ですので関節への注射や薬物療法などは行えません。物理療法を用いて治療にあたります。

 

①LIPUS 

低出力超音波パルス療法でお膝の軟骨の再生を促したり、軟骨破壊を抑制させます。

②ハイボルト

ハイボルテージ電気療法にてお膝の関節にたまったお水の再吸収を促し、炎症を抑えます。

③EMS

EMSで大腿四頭筋を動かし筋ポンプ作用にてお膝のお水の再吸収を助けます。

④運動療法

お膝周囲や骨盤部、下肢の筋へアプローチし、膝関節の可動域改善をめざします。

 

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ベーカー嚢腫はお膝のお水が後方に溜まってしまった病態なので、まずはお水を縮小させることが必要です。そして、お水を溜めてしまう変形性膝関節へのアプローチも必要です。

痛み自体は、すぐに軽減されますが、根本的なものとなると長い目で見なければなりません。

当院では、だいたい1ヵ月から3ヵ月の間で、エコー検査で評価を行いながら治療を行っていきます。

 

 

変形性膝関節症治療計画の一例

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2024-01-06 16:21:00

小趾基節骨骨折(足の小指の骨折)

意外に簡単折れる?!

 

足の指の骨折

小趾基節骨骨折

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今回の患者さんは、もともと当院に四十肩治療で通院されている患者さんでした。

その日、足を引きずって来院されたのでどうされたのか聞いてみると

「2日前に荷物の入った段ボール箱に足をぶつけてしまった」

とのこと。

 

足の引きずり方や受傷理由が気になったので、見てみることにしました。

 

年齢は40代男性、既往としてDMあり。

右小趾基節骨部に強い圧痛と皮下出血班を認めました。また外転や屈曲をした際の運動時痛も著明、もちろん荷重時痛もあり。

私の経験上、この状態はほぼ折れていると思われます。

もちろん、このまま骨折と判断し整形外科受診を勧めることもできますが、エコーにて確認したほうが患者さんも、納得いたします 。

 

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エコーで確認後、やはり基節骨で骨の不正像が見つかりました。さらに若干の転移も見られましたので、応急的に牽引整復を行い、テーピングによる固定を行い、患者さんに紹介状とともに整形受診を指示しました。

 

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足趾骨折の固定には、バディーテーピングが好ましく感じます。

転移が強かったりした場合はシーネ固定も考えますが、シーネ固定は関節拘縮のリスクがありまた荷重した時点で転移が起きてしまうため、松葉杖による免荷の方が効果が高く、そちらも考慮します。

 

足趾の骨折は第2趾~第5趾では基節骨が多く、母指では末節骨が折れることが多いと言われています。

 

 

整形外科は紹介後、当日受診され骨折の診断を受けられ、休みの都合上、整形受診後4日後に当院へ来院。

整形医師からの報告書及び後療の同意を口頭で得ており、患者さんが早期治癒を希望されたため、LIPUS治療を開始しました。

 

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LIPUS(低出力超音波パルス療法)

骨折部位に微弱な超音波を断続的に照射する治療法(低出力超音波パルス療法)で 骨癒合が促進されます。 骨癒合期間が約40%短縮されたとする臨床研究の報告もあります。

 

月曜日から毎日通院されて一週間、当初は運動時痛と圧痛、荷重時痛を訴えられていましたが、金曜日ごろから圧痛、運動時痛が軽減し始め、一週間後の月曜日にはほぼ消失いたしました。

 

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 固定を除去し、私生活でも通常通りの生活を送るよう勧めましたが、屈曲伸展動作で若干の制限が見られたため、ROM訓練を行い機能回復を図っていきます。

 

LIPUSを約2週後、受傷後22日目、圧痛も完全消失となり、LIPUSは終了となり、ROM制限もほとんど見られなくなったため、経過観察に切り替え、年明け後のエコーにて治癒を予定しております。

 

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通常、「足趾の骨折は3週間固定の4週治癒」と言われるが・・・

 

今回、受傷から治癒予定までLIPUSを使って3~4週でした。

通常、足趾の骨折は保存療法がほとんどで、3週間固定を行い、4週目に治癒、とされることが多いのですが、何をもって治癒とするか、という見解があり、この「4週治癒」とは骨癒合上の治癒とされると思います。

実際は、骨癒合4週で得られても、関節可動域訓練が必要だったりと日常生活では不便さが残り、患者さんの視点では「治癒」とは言い難い状況だったりします。また3週間も固定すればその分関節拘縮のリスクも高まり、場合によっては後遺症にまでなってしまうこともあります。

 

私が足趾の骨折にLIPUS治療を強く勧めるのは、足趾の骨折は固定が難しく、かと言って完全免荷(松葉杖歩行)だとADLが急激に低下してしまうため、なるべく早く骨癒合を得たいからです。関節拘縮のリスクも回避され、日常生活への復帰も飛躍的に早まります。

 

「足指の骨折は、放っておいても治る」けど、早く治しましょう。

 

 

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当院で使用するLIPUSは厚労省認可の機器

伊藤超短波 オステオトロンV

となります。毎日20分の照射が好ましく毎日通院する必要がありますが、リスク等はなく、照射による刺激等もありません。

 

 

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2023-12-05 15:10:00

アキレス腱炎~放っておいてはダメ!~

「放っておいては危ない」アキレス腱炎

 

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今回来院された患者さん

30代男性 スポーツ活動はバスケット(週一で練習、大会などのゲーム出場のレベル)

8月ごろにサンダルで長時間歩行された後にアキレス腱部分が痛みはじめ、当初は他の整骨院さんで加療を行ったものの、同時に多忙になり通院しなくなり放っておいたところ、10~11月ころにまた気になり始め、今度は整形外科受診。レントゲン検査でアキレス腱炎の診断を受け、シップ処方のみで痛みが改善されず不安に感じ、当院でのエコー検査を希望されて来院。

 

医科にてアキレス腱炎の診断を受けていましたが、念のため当院でもエコー検査を実施。

レントゲンではアキレス腱の陰影は映すことが可能でアキレス腱断裂の場合はレントゲンのみで判別可能ですが、アキレス腱炎となる判別は難しいと思われます。しかも、稀ですが、アキレス腱炎だと思っていたらアキレス腱が部分的に断裂を起こしていた、という症例もあります。

 

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アキレス腱部の長軸撮影。右が患側。アキレス腱実質部の肥厚がわかる。

また、炎症部分も存在しているため、炎症を抑えつつ腱実質の柔軟性を出す必要性がある。

 

アキレス腱炎を放っておくと?

 

アキレス腱炎はしっかり治療をしないと慢性的となることが多く、また腱実質の柔軟性が損なわれておりアキレス腱断裂へと繋がることもあるので、しっかりと治療したいところです。

 

当院の治療法

 

慢性的なものなのか、急性的なものなのか、慢性的でも腱実質の肥厚だけだったり、今回の様に炎症が見られることもあります。

 

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ラジオ波と腱炎系の治療の相性は抜群

 

まずはエコーで病状を確認し、腱実質の肥厚を伴っているのであればラジオ波を使った温熱治療+手技療法、炎症が見られるようであればハイボルト、そうでなければマイクロカレントなど、使い分けて治療していきます。

 

治療期間・通院頻度は?

 

急性の場合であれば、「太く短く」、慢性であれば「細く長く」と考えます。

前者であれば可能な限り沢山来ていただいて短期間で終わらせられるよう努力していきます。

後者であれば、あまり意気込むと通院疲れを起こし結局完治しないことが多いため、週1とか週2でマイペースな通院を指導します。また、併せて自宅でのトレーニングも指導していきます。

 

今回の治療に限ったことではありませんが、マイペースとはいえ「2週間に一回」とか、「月一回」では、それはさすがに良くならないと思います。その場合、私も責任は持てないので当院での治療は諦めていただくかもしれません。

 

2023-11-18 13:00:00

ふくらはぎの肉離れ~60代女性~

今回は、再び腓腹筋肉離れの症例報告です。

 

患者さんは60代女性で一昨日にクラッシックバレエの練習中、つま先立ちをした際にふくらはぎに痛みを感じた、との事。昨日、一日様子を見ていたがなかなか痛みが引かず、また週末にイベントを控えており、早期回復を希望され来院されました。

 

問診にて、受傷時POP音はなかったとの事。

圧痛部位が腓腹筋内側頭やトンプソンテストが陰性だったため、アキレス腱断裂でなく腓腹筋肉離れと推測できます。

また腓腹筋部に陥凹はないため、中軽度の肉離れかもしれません。 

 

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ちなみに、腓腹筋肉離れとの鑑別にアキレス腱断裂が挙げられますが、アキレス腱断裂を示唆するもっとも有名なテスト方法がトンプソンテストです。

 

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「トレシピ!」より抜粋(アキレス腱断裂 | トレシピ! (trecipe.jp)

 

以上の検査や触診で大体の判断はできますが、やはりエコーで確定判断をしたほうが患者さんも安心します。

 

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腓腹筋肉離れはヒラメ筋との境界部で起きやすい。受傷初期の処置が不十分だったりすると血腫が筋膜に沿って広がり消失するのに3~4か月を要することがあり、瘢痕化しやすくなる。

 

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エコーで見る限りは、大きな肉離れではないようです。しかし、ここで処置が不十分だと血腫が広がり治癒が長期化する上に、瘢痕化ししこりのような硬さがずっと残ってしまうことがあります。

 

十分な処置とは「RICE」処置です。

Rest(安静) Icing(アイシング) Compression(圧迫) Elevation(挙上)

 

★圧迫固定は弾性包帯(バンテージ)で

 

当院では軽度の肉離れには包帯圧迫にて対応します。

私は、患者さんご自身でも巻けるよう、綿包帯は使わず弾性包帯を使うようにしています。

綿包帯は、いかにも柔道整復師らしさがでますが、綿包帯で腓腹部を捲き上げるにはそれなりの修練が必要で、例えば、患者さんが入浴時に包帯を外した後、自分で巻かなければならない状況を考えたとき、綿包帯よりも弾性包帯の方がまだ簡易に巻き上げられます。もちろんその包帯巻きの指導も致します。

 

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★テーピングは使わない

 

最近は、外傷に対してテーピング固定で対応している接骨院・整骨院さんが多いように見受けられますが、テーピングはあくまでも応急用や予防用であり、治療として固定を行うのであれば包帯の方が優れているように感じます。テーピングは固定力が十分ではなく、また長時間貼布を行っていると皮膚がかぶれてしまうのが難点です。また、シップや炎症止めクリームを塗布したりする場合やシーネ固定にも包帯のほうが向いています。

同様に、「サポーターでもよいですか?」とよく聞かれますが、確かにサポーターは装着が簡便なので患者さんとして使いたくなるのは解りますが、やはり固定力が不十分だと感じます。飽くまでもサポーターはサポート(補助)するものであると思ったほうがよいです。

 

★外傷初期の施術はハイボルトがメイン

 

包帯圧迫の処置とともに、まずは損傷個所の炎症と痛みを抑える為にハイボルト治療を行います。

ハイボルトは

①疼痛抑制効果

②血流循環増大効果

③浮腫の軽減作用

が期待でき、急性期の外傷向けの施術です。

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★肉離れの早期回復のカギは、ラジオ波による温熱治療

 

固定期間が長ければ長いほど、筋肉や関節の拘縮の恐れが出てきます。即ち、「復帰」の遅れとなりますが、当院では早い段階でラジオ波による温熱療法をリハビリに取り入れ、拘縮予防を行うことでスポーツや日常生活への復帰を早める施療を行います。

ラジオ波は筋肉系の治療に高い効果が期待できるのです。

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「早く治すと、患者さんがすぐに来なくなるから、うまい具合に引き延ばせ」

 

と、昔、アルバイト時代の整骨院の先生に言われたことがあります。

はたしてそれは、患者さんにとって良い事なのでしょうか?

‘患者さんの不利益になってはならない‘・・・早く治した方が良いのです。

 

今回は受傷後、僅か4日目でラジオ波によるリハビリを開始しました。本来ならば一週間ほど様子を見るのですが、患者さんは週末のイベントに参加することを目標として当院に来院されております。当院としては、その患者さんの思いをなるべく実現できるよう最大限努力するだけです。

 

もちろん、エコーによる経過観察下においてのリハビリとなります。早くしてもエコーにて血腫の拡大が確認されればその時点でリハビリは中止とし安静を指示します。

 

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加療後6日(受傷後8日)にてエコー観察。

血腫が徐々に消失してはいるものの、まだまだ筋膜の乱れがあり、組織の器質化も懸念される状態

 

血腫は徐々に消失してきてはいるものの、まだまだ瘢痕化する恐れがあり、慎重にラジオ波によるリハビリを行っていきました。

患者さんもほぼ動作時痛が消失し、週末のイベントにも無事参加されました。

 

まだまだダンスへの本格復帰は待たなければなりませんが、経過良好の為、受傷後2週間で週1回の通院指導にし、自宅でのトレーニングを指導致しました。

また、治療終了後も、ケガ予防のための定期的なお身体のメンテナンスも指導していきます。

 

 

2023-10-26 18:11:00

足首の疲労骨折~ジョギング中の突然の痛み~

今回の症例は脛骨内果部の疲労骨折です。

 

今回の患者さんは、40代女性の方で5月よりランニングを始められ、その後トレランをやったりマラソンを走ったりと、強度の高いランニングを行っていたようです。練習も熱心で、5~10㎞のランニングを週3以上で行っていたそう。

 

数日前にランニングを終えた後、左足首に違和感を覚え、その夜から腫れてきてそれでも走り続けていたら、歩行時にも痛みを伴ってきたため、心配になり当院に来院されました。

 

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問診時にランニング歴などのお話を伺い、足首を見せてもらいました。お話を伺った時点で想定はしていましたが、脛骨内果部に腫脹を確認、触診にて限局性圧痛も確認できたため、ほぼ確信いたしました。

 

脛骨内果部の疲労骨折は比較的少ない症例ではありますが、典型的な症例です。

 

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これだけの臨床症状で十分疲労骨折と判断できますが、患者さんを納得させるためにも、そして判断材料の補完のためにも、エコーにて撮像を行います。

 

 

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疲労骨折初期の場合、骨皮質に変化はないが骨膜反応が起きており、

エコー像においては骨表面に黒い低エコー像が描写される。

 

エコー像はレントゲン像と違い骨の全体像が映らないため、見方には慣れが必要です。

 

そのため、普通の患者さんにはこの画像が意味するところまで理解されるのは難しいとは思いますが、それでも、健側と比べてみると異常像が映っているのがわかり、理解してもらうよう努力します。

健患比較は必須条件です。

 

以上のことで患者さんに理解していただき、骨折の場合は医師の診断が必要なため、近医整形外科を紹介させていただきました。

 

当院では、骨折の疑いがあると判断した場合、少々遠方にはなりますが、専門医が在籍しMRIを完備されているクリニックを紹介するようにしております。昨今の怪我には、MRI画像による診断は必須となってきているように思えます。

 

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今回、専門医にて疲労骨折の診断を受け、当院での加療の同意も得られました。

 

 

★そもそも、疲労骨折とは?

 

 

疲労骨折は、1回の大きな力で骨が折れる通常の骨折とは異なり、同じ部位に小さな力が少しずつ加わることで発生する骨折です。慢性的なスポーツ障害のひとつで、ランニングやジャンプなど、同じ動作を繰り返すスポーツ選手に多くみられます。
疲労骨折が厄介なのは、痛みがあっても運動を続けられる点です。最初のうちは骨にわずかな亀裂が入った程度でも、無理してプレーを続けていると、やがて完全な骨折に至ります。
ケガが原因で起こる外傷骨折と違って、強い痛みや皮下出血、大きな腫れを伴うことはないものの、運動しているときや圧迫したときに痛みを感じることが多いです。
痛みのある部位が腫れたり、少し膨らんだりする場合もあります。あきらかな外傷がないため「捻挫だと思っていたら、骨折していた」というケースもあります。
からだを動かしているときに関節以外の部位にも痛みがあったり、ケガをした覚えがないのに腫れや痛みが続いたりする場合は、疲労骨折が疑われるので気をつけましょう。
「OMRON  痛みwith 」より抜粋

これは個人的な感想ですが、夏場に走り始め、そのレベルを維持しながら秋でも同様のランニングを行っている方に疲労骨折は多いように思います。

かくいう私自身も、同様の条件で昔、第4中足骨の疲労骨折を経験しております。

 

 

★当院での治療方法★

 

まず、大前提ですが、骨折の治療を行うあたって、医師の同意が必要となります。

今回の様に書面で頂ければ尚よいですが、口頭のみでも可能です。

 

例:

患者「接骨院で治療したいのですが」

医師「いいよー」

 

 

★超音波骨折治療は今やスタンダード★

 

疲労骨折が起きた場合、以前は安静指示のみが唯一の治療法でした。いわゆる「日にち薬」です。

ですが、今では超音波を使って早期治癒を目指すのがスタンダードとなりつつあります。

 

もちろん、当院でも超音波骨折治療器「LIPUS」を利用して早期治癒を目指します。

LIPUSは、骨の癒合を40%早められる治療法で、もちろん骨皮質だけでなく疲労骨折のような骨膜にも同様に作用します。

 

疲労骨折を起こされる方は、大概は練習好きな方が多いため(または部活やプロのアスリート)、少しでも安静期間を短くしたいとも思われる方が多く、また安静期間が長ければ長いほど復帰までのリハビリが長くなってしまいます。

 

骨折は、早く治った方が絶対に良いのです。

 

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今回の患者さんは、比較的早い段階で疲労骨折が判明したため、早期治癒が見込めそうです。

疲労骨折は早期発見早期治癒を目指しましょう。

もちろん、疲労骨折をするには理由があります。その理由等も次回当たりに考察したいと思っています。

 

今回の症例の経過は随時UPしていきます。

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