症例報告(3/9UP)
ふくらはぎの肉離れを適切にケア|LIPUS+ラジオ波+エコー検査で早期回復を目指
腓腹筋(ふくらはぎ)肉離れ損傷の症例報告
■ 症例概要
50代男性 / 趣味:ゴルフ
土曜日のゴルフ練習中、スイングの際に 左ふくらはぎに痛み を感じて受傷。
「歩くたびに痛みがあり、このままではゴルフができなくなるのでは…?」 という不安から、当院を受診されました。
一般の医療機関が休診の日曜でしたが、当院の「日曜応急施療」により早期施術が可能となりました。
■ 検査所見と判断(エコー検査のメリット)
▼ エコー検査(超音波画像診断)を活用した診断
当院では レントゲン(XP)のみの検査では見逃されやすい筋肉や軟部組織の損傷を、エコー検査で詳細に確認 しています。
整形外科では 骨折があるかどうかを調べるためにレントゲン(XP)が主流 ですが、レントゲンでは 筋肉や腱の損傷、炎症、血腫の有無は判別できません。
💡 当院のエコー検査のメリット
✅ 筋肉や腱、靭帯などの軟部組織の状態をリアルタイムで確認可能
✅ 血腫や炎症の有無を即座に把握できるため、適切な施療方針が立てられる
✅ X線検査(レントゲン)では見えない損傷も可視化し、見逃しを防ぐ
✅放射線を使わないため、何度でも安全にチェック可能
今回の腓腹筋肉離れエコー像受傷直後ということもあり、血腫の貯留状態がよくわかる。
腓腹筋部の完全断裂は起きていない。
■ 当院での施療方針
ふくらはぎの肉離れは、早期の適切な施療が スポーツ復帰までの期間を短縮する重要なポイント です。
当院では、以下の施術を組み合わせ、痛みの軽減と回復をサポート しました。
1. ハイボルト施療(痛みの即時緩和)
高電圧の微弱電流を短時間で流す施療法です。
神経や筋肉に働きかけ、急性の痛みを緩和し、炎症反応の抑制や筋緊張の緩和を促します。
腓腹筋肉離れのような急性期の症状に対して、特に早期の痛み軽減が期待できます。
2. LIPUS施療(超音波で組織修復を促進)
LIPUS(低出力パルス超音波) は、「Low Intensity Pulsed Ultrasound(低出力パルス超音波)」の略で、超音波による微細な振動を患部に与え、細胞の活性化や血流促進を図り、組織修復を支援する施療法です。
骨折や軟部組織損傷の回復促進を目的に用いられることが多く、筋肉損傷の回復にも効果が期待できます。
💡 LIPUSの根拠となる研究
- Meikai Universityの研究 によると、LIPUSは軟部組織の損傷回復を促し、治癒期間を短縮することが示唆されています。(参考文献)
- PubMed(国際医学論文データベース) では、LIPUSが筋損傷の組織修復を促進し、COX-2の発現や新しい筋線維の形成を高めることが示されています。(参考文献)
3. テーピング(負担軽減と安定性の確保)
患部に専用テープを貼付し、筋肉や関節を適切な位置でサポートしながら、腫れの抑制や安定性の確保を行う施術法です。
動きを制限しすぎず、日常生活や軽い動作を補助できるよう調整しながら使用します。
腓腹筋の負担を軽減し、回復をサポートします。
4. 専用サポーター(日常生活での負担軽減)
足全体を包み込むタイプの専用サポーターを使用し、下腿部全体に均一な圧迫を加えることで、患部の保護や負荷の分散、腫れの軽減をサポートします。
また、日常生活や歩行時にも安心して過ごせるようサポート力を調整して使用します。
専用サポーター
☆ダイヤ工業「ふくらはぎフリー」
包帯固定と同程度の固定力を有しながらも、装着が簡便なため、包帯のような煩わしさがなくだれでも簡単にしっかりと固定ができます。
5. マイクロリカバリーパッチ(微弱電流で回復をサポート)
マイクロカレント療法(微弱電流療法)を応用した特殊なパッチです。皮膚表面から微弱な電流を流し続けることで、細胞の修復を促し、血流の改善や痛みの軽減をサポートします。
貼るだけで持続的に作用するため、「仕事や家事で忙しく、頻繁に通院が難しい方」にも最適な補助施術です。
日常生活を送りながら無理なく施術効果を維持できる点が特徴です。
6. ラジオ波療法(深部からの血流改善・筋肉の柔軟性向上)
高周波の電磁波を利用し、深部の組織を温めることで血流を促進し、筋肉の柔軟性を向上させる施療法です。
腓腹筋肉離れでは、回復期に取り入れることで、硬くなった筋肉の緊張を和らげ、再発予防や可動域の改善を目的とします。
特に、慢性的な筋肉のこわばりや、スポーツ復帰を目指す方に適した施療で、運動療法と組み合わせることでより効果的な回復を目指せます。
■ 今後の施療計画と運動療法
腓腹筋肉離れ(2度損傷)の回復には、段階的な施療が重要です。
適切な施術を怠ると再受傷のリスクが非常に高くなります。
【急性期】(初回受診~約1週間)
- 痛みと炎症の抑制を目的とした施術を継続
【回復期】(1~3週間)
- 軽めのストレッチや可動域訓練で柔軟性維持
- ラジオ波を用いた運動療法を併用し、温熱効果で血流促進と筋肉の柔軟性向上を図ります
【復帰期】(3~6週間)
- ゴルフ動作に合わせた機能回復運動を段階的に実施
- 筋力強化やバランス訓練を並行して行い、再受傷防止に努めます
■ ふくらはぎの肉離れは再発しやすい
適切な施療を行わないと、再受傷のリスクが高まります。
✅ 1カ月以内の再受傷率:約20~25%
✅ 1年以内の再受傷率:約30~40%
無理をせず、適切な施療を受けることで、早期回復と再発防止につながります。
■ まとめ
当院では、
こちらの症例は、エコー検査を活用し、レントゲンでは見逃されやすい筋肉や腱の損傷を適切に評価でき、休日でも早期に応急施術を行えたことで、痛みの緩和と早期回復が期待できたケースです。
腓腹筋内側頭肉離れ(2度損傷)に対しては、
ハイボルト、LIPUS、テーピング、専用サポーター、
さらに忙しい方にも最適な「マイクロリカバリーパッチ」を組み合わせた施術が効果的です。
今回の施療にて。マイクロカレントとLIPUSの組み合わせで治癒促進を狙っている。
また、ラジオ波を加えた運動療法を含めた段階的な施術計画を進めることで、
再受傷リスクを下げ、安心してかつ早期のスポーツ復帰を目指せます。
ラジオ波による温熱療法は、スポーツ復帰を目指す方に効果的です。
✅ 腓腹筋肉離れは再発しやすいケガです。
✅ 適切な施術を行い、再受傷を防ぎましょう!
※本内容は当院での一例であり、症状や状態に応じて個別の対応が必要です。
「仕事や趣味の時間を大切にしながら、しっかり治したい」という方は、ぜひご相談ください。