症例報告(11/19UP)

2024-11-02 12:31:00

内側側副靭帯損傷~膝関節~少年サッカー試合中の負傷

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いよいよ11月🪔 肌寒さが増す季節、雨も冷たく感じられますね。温かくしてお過ごしください。

今日は、先月来院された膝関節の内側側副靭帯損傷のお話です。

膝関節の内側側副靱帯(MCL)損傷は、膝の内側にある靱帯が伸びたり、部分的に裂けたり、完全に断裂したりするけがです。特にスポーツ活動中に多く見られ、膝に外側から強い力が加わったときや、急な方向転換、ジャンプの着地などが原因で発生します。いわゆるニー・イン・トゥ・アウト(膝が内側に入り、足先が外に向いている姿勢)でも発生します。

膝の内側側副靱帯(MCL)損傷時は、他に前十字靱帯(ACL)や内側半月板と同時に損傷することが多いです。

特に
「アンハッピー・トライアド」
(不幸の三徴候)

として知られる損傷パターンでは、MCL、ACL、内側半月板が同時に損傷します。また、関節包や骨挫傷、骨折を伴うこともあります。MCL損傷が疑われる際は、これら他の構造も含めた評価と治療が必要です。

当院では、各徒手テストを施行後、エコーでの評価を行います。

今回は小学生でサッカーの試合中に発生。シュート直後に相手と交錯し、右脚をついて転倒した時に受傷されました。

転倒した後、すぐに立てたか?

問診の時のこの質問はすごい重要です。これで損傷具合がある程度予測できます。

そして、徒手テスト。外反ストレステストが+で、マックマレー-、前方引き出しテストは緩さはありましたが、左右差はありませんでした。

最初の質問と徒手テストで予測し、エコーで視覚的な評価も行います。

エコーで観ると、やはりMCLの損傷があるようです。半月板は大丈夫。ACLも問題ないようです。関節内に水腫も確認できましたが、微量で血腫ではないようです。

程度は軽めの損傷ですが、親御さんやチームトレーナーさんのご心配もあったので、整形外科に紹介しMRIで診てもらうことにしました。

結果、MCLの単独損傷との事で、後療はこちらで行ってもよいとの承諾も得ました。

早速、ハイボルトによる痛み止め、LIPUSとマイクロカレントによる治癒促進を狙った治療を行っています。

早く復帰できるといいですね!

★当院では、休日や時間外の急患の対応もしております。
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可能な限りご対応致します。