症例報告(9/12UP)
母指CM関節症
母指CM関節症(親指付け根の違和感)
物をひねる/つまむ/開ける動作で親指の付け根がズキッ。
エコー観察で状態を把握し、保存的アプローチで日常の使いやすさを目指します。
今回のケース(60代・女性)
近頃から母指の付け根(CM関節)に違和感があり、昨夜から痛みが増強。
エコーで確認すると骨棘形成・関節変化・靱帯肥厚が見られ、関節炎所見も伴っていました。
問診とエコー(ドプラ所見含む)から、現時点では関節リウマチは否定的と判断しました。


CM関節症の進行と早期対応の重要性
CM関節症は使い過ぎ・加齢・ホルモン変化などが関与し、関節の変形が徐々に進行します。
進行が進むと関節の不安定性〜脱臼傾向をきたす場合があり、早期の保存的対応で「痛みのコントロール」と「進行抑制」を図ることが大切です。


よねくら接骨院の保存的アプローチ
- ラジオ波(深部温熱)で可動性サポート
短時間で深部まで温め、周囲筋・靱帯のこわばり緩和と可動域の確保を目指します。 - ハイボルト(鎮静サポート)
急に強まった痛みに対し、短時間の鎮静・炎症感の軽減を狙います。 - LIPUS(低出力パルス超音波)
微細振動刺激で組織回復の後押しや炎症の落ち着きを期待。医師の同意が必要です。 - 専用サポーターで関節の安定化
水に強いタイプで家事中も着脱しやすいものを推奨。
日常の負担を減らし、痛みの出にくい使い方へ誘導します。
施術経過(例)
4月初旬:初回
- エコーで変形の程度・関節炎の有無・可動域を確認
- ラジオ波+ハイボルト+LIPUSを同日に実施
- 日常では専用サポーターで安定化を図る
初診料 1,500円/検査料 1,500円/エコー 500円/ラジオ波(5分)500円/LIPUS 500円/ハイボルト 0円(LIPUS併用サービス)/専用サポーター 2,500円
合計:7,000円
来院頻度の目安
初回後は週1回から様子を見て、状態が落ち着けば隔週に移行します。
本ケースでは5月中旬に疼痛が軽減し、日常での不便はほぼ解消。
以降は2週に1回のフォローで経過観察を継続しました。

ポイントまとめ
- 早期の保存的対応で、痛みの軽減と進行抑制を目指す
- エコー観察で所見を共有しながら方針を設計
- ラジオ波+ハイボルト+LIPUS+サポーターで日常動作をサポート
※本ページは柔道整復師による施術・応急対応の紹介であり、診断や治癒を保証するものではありません。
症状や経過によっては、医療機関での精密検査・処置が必要となる場合があります。
LIPUSの実施には医師の同意が必要です。