症例報告

2024-05-01 19:22:00

母指CM関節症~親指の付け根が痛み始めたら~早期治療で慢性症状を止めましょう~

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今回は先日来院された患者さんで、母指CM関節症です。

60代女性の方で、ここ最近親指の付け根に痛みを感じ始め、昨夜からかなり強く痛みを感じたとのこと。

エコーで撮ってみると、かなり変形が進んでいるようです。骨棘も見受けられます。

CM関節症は関節リウマチとの鑑別が必要ですが、問診やエコーのドプラ画像(関節内の血流を見ることができます)に観察により、今のところリウマチは否定できるようです。

 

骨棘が見られ変形が進み靱帯の肥厚、関節炎の所見が見られます.png


CM関節症は使い過ぎや、加齢によるもの、女性ホルモン変化などが原因とされ、関節の変形を伴うため一度進発症するとどんどん関節変形が進んでいきますので、早い段階で変形を止めるための治療が必要となってきます。

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今回の患者さんも、この辺で変形を止めておかないと変形が進み関節脱臼が起きたりして手術(関節固定術)が必要となってしまう可能性がありますので、しっかり施術させていただきます。

 

★母指CM関節症の治療内容

 

①ラジオ波による温熱治療

まず、ラジオ波温熱療法により関節周囲の疼痛を和らげ、筋緊張緩和や靱帯の弛緩を図り、可動域の確保を行います。

②ハイボルトによる鎮痛消炎

変形初期で痛みが強い場合はハイボルトによる消炎鎮痛を行います。

③LIPUS(超音波パルス療法)にて変形抑制

LIPUSを関節軟骨に照射し、変形の進行を防ぎます。またLIPUS自体にも抗炎症と鎮痛作用があります。

④専用サポーターで安静・関節保持

サポーターで日常生活での動作をサポートします。水に濡れても大丈夫な専用サポーターのため、家事炊事での使い勝手がよいのが特徴です。

 

 

 

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★施術経過★

 

★4月初旬に来院:

エコーによる検査を行い、変形の程度、関節炎の有無、関節可動域の確認。ラジオ波・ハイボルト・LIPUSを行い、専用サポーターにて安静を図る。

初回時:初診料1,500円 検査料1,500円 エコー検査料500円 ラジオ波(5分)500円 LIPUS500円 ハイボルト0円(LIPUS併用によるサービス料金) 専用サポーター2,500円  計 7,000円

 

来院指導:週1回の通院で様子を見る 次回時より一回1,500円

★5月中旬疼痛軽減、日常生活での不便さはなくなり、通院頻度を2週間に1回ほどに落としながら様子を見ていくことに。