症例報告(9/3UP)
膝裏のふくらみ~ベーカー嚢腫~
ベーカー嚢腫(膝のうらのふくらみ)|症例紹介
中年以降の女性に多くみられる膝のうらのふくらみ。
「押すとぷにっとする」「曲げ伸ばしで突っ張る」——それはベーカー嚢腫かもしれません。
ベーカー嚢腫とは?
膝裏の滑液包(関節のクッション)が、膝関節の炎症や関節液の増加に伴ってふくらんだ状態を指します。
変形性膝関節症・関節リウマチ・痛風・運動量の多い方などで、関節液が過剰に分泌されると、関節包から滑液包へと溢れ、袋状に貯留して膨隆が生じます。
その背景から、中年以降の女性にみられることが多い傾向があります。
今回のケース
当院へ来られる前は、医療機関でヒアルロン酸注入を継続。痛みは一時軽減したものの、
その後も継続するにつれ効果を感じにくくなり、当院での保存的なケアへ切り替え。
およそ2か月で日常の痛みは落ち着き、注入は継続せず様子を見る方針に。
今回、1か月ぶりに「膝のうらのふくらみが気になる」と再来。
触察では、膝窩部内側〜腓腹筋内側頭の起始部付近にかけて膨隆を確認しました。
超音波(エコー)での状態把握

触れた膨らみに沿ってエコー観察すると、境界が明瞭な低エコー像を描写。
ベーカー嚢腫に合致する所見で、サイズや周囲との関係を把握できました。
ベーカー嚢腫は多くが良性ですが、リウマチ性変化や腫瘍性病変など、まれに別の原因が隠れていることも。
エコーでの所見を参考にしつつ、必要時は医療機関での評価をおすすめします。
起こりうる不都合と当院の方針
- 嚢腫が大きくなると、膝の曲げ伸ばしがつっぱる・だるい等の違和感
- まれに破裂してふくらはぎ側に痛みや腫れが広がることがある
- 周囲の血管・神経を圧迫して不快感が出ることも
当院では、膝関節まわりの炎症を落ち着かせる保存的アプローチ(ラジオ波による深部温熱・手技・運動の工夫 など)を中心に、
日常生活の負担軽減を目指します。状況により、医療機関での穿刺吸引や手術が選択肢になる場合もありますが、
まずは保存的対応を優先することが一般的です。
よくあるご質問(Q&A)
Q. 放っておいても大丈夫?
小さく症状が軽い場合は経過観察になることもあります。
ただしサイズ増大/痛み/動かしづらさが強い場合は、早めのご相談を。
Q. 運動はしてもよい?
炎症が強い時期は負担の高い動作を控えるのがおすすめ。
痛みが落ち着いたら大腿四頭筋の軽いエクササイズなど、負担の少ない範囲から再開します。
まとめ
ベーカー嚢腫は膝関節の負担サインの一つ。
よねくら接骨院では、エコーでの状態把握と保存的ケアを組み合わせ、
日常生活の違和感を減らすお手伝いをしています。気になるふくらみは、どうぞお気軽にご相談ください。
※本ページは柔道整復師による症例・対応の紹介であり、診断・治癒を保証するものではありません。
状況により、医療機関での精査や処置が必要な場合があります。
膝の打撲~打撲をエコーで見てみると?~
膝の打撲(筋挫滅傷)|症例紹介
今回は院長・米倉自身の症例です。ボルダリング中の膝の打撲による筋挫滅傷。
スポーツ中の受傷から、自ら行った初期処置と経過観察をまとめました。
受傷の状況
- 患者:44歳男性(稲城市在住)
- 趣味:ボルダリング・登山・キャンプ
- 受傷機転:ボルダリング中、スタートでミスしホールドに膝を強打

エコーでの確認

打撲により筋線維の一部が損傷し、出血と腫脹が見られました。
強い打力が加わると、皮下組織だけでなく筋内まで損傷が及ぶことがあります。
受傷直後の対応
出血を伴っていたため、まず水道水で洗浄し汚れを除去。
その後、軟膏を塗布したガーゼを当て、テーピングで軽圧迫固定を実施しました。
水道水による洗浄は十分な殺菌効果があり、消毒液よりも刺激が少なく
組織へのダメージを軽減できます(特に擦過傷では有効)。
経過と今後の観察
筋挫傷は一般的に1週間ほどで回復が期待されます。
1週間後に再度エコーで血腫の吸収と筋線維の再生状態を確認予定です。
スポーツ愛好家の皆さまへ
ボルダリングや登山など、膝を使うスポーツでは衝撃吸収動作が多く、打撲による筋損傷が起こりやすい傾向にあります。
もし受傷してしまった場合は、早期の洗浄・冷却・圧迫で悪化を防ぎましょう。
※本記事は柔道整復師による症例紹介であり、診断や治癒を保証するものではありません。
症状に応じて医療機関での精査が必要な場合があります。
変形性膝関節症~決め手はラジオ波とLIPUSと運動療法~
変形性膝関節症への施術例(70代・女性)
「ヒアルロン酸注射を続けても良くならない…」
そんなお悩みを持つ方の症例です。保存療法を中心に、痛みの軽減と歩行安定を目指しました。
来院までの経緯
昨年10月頃から右膝の痛みが強くなり、クリニックでヒアルロン酸注射を継続されていた患者さま。
注射直後は軽減するものの、数日で再び痛みが戻る状態が続いていたそうです。
改善が感じられず悩まれていたところ、当院のホームページをご覧いただき、5月上旬に初来院されました。
初診時の状態
長時間の歩行や荷物を持つと痛みが強く、夜間痛や朝のこわばりもあるとのこと。
超音波エコーで確認すると、膝蓋骨上部に関節液の貯留(関節水腫)を認め、
膝内側の関節裂隙にも変形像がみられました。


変形は年齢相応であり、骨壊死などの重篤な所見はなし。
保存的施術での改善が見込めると判断し、施術方針をご説明しました。
施術方針と説明内容
- 変形性膝関節症に対しては自費施術が主体となること
- ラジオ波を中心に、少なくとも1か月ほどの継続施術が必要なこと
- 「変形を治す」ではなく、膝の状態に合わせて筋肉・靱帯・軟骨を順応させる施術であること
- 痛みが落ち着いた後も再発予防のため、筋トレ・リハビリが大切であること
ご本人にも内容をご理解いただき、保存療法を中心に施術を開始しました。
施術内容と経過
初期(1か月目)
ラジオ波による深部加温と徒手施術(30分)を週2回実施。
約4週後には痛みが軽減し、膝の可動域も改善。
起床時痛がなくなり、夜間の違和感もほぼ消失しました。
中期(2か月目以降)
ラジオ波を終了し、自費施術(30分)+EMS(大腿四頭筋トレーニング)を週1回に切り替え。
7月時点では痛みはほぼ消失し、日常生活での支障はなくなりました。
階段下降時の不安定感が残るため、引き続き筋トレ中心のリハビリを継続中です。
料金の目安
自費施術(30分)+ラジオ波+EMSを併用し、1回あたり3,000〜4,000円前後。
初回は別途初診料・衛生管理料が加算されます。施術時間はおよそ1時間でした。
※急性の膝痛(転倒・ひねりなど)が原因の場合、保険適用となることもあります。
詳しくはお問い合わせください。
よくあるご質問(Q&A)
A.ヒアルロン酸は関節内の潤滑を一時的に補うものですが、ラジオ波やLIPUSは筋・靱帯・軟骨への循環改善を目的とします。根本的な動作改善を図る点が異なります。
A.体の内側を温める深部温熱法です。
多くの方が「心地よい温かさ」と感じられ、痛みはありません。
A.初期は週2回程度の通院が目安です。
痛みが落ち着いたら週1回のリハビリ通院に移行します。
A.大腿四頭筋の筋力維持が最も重要です。EMSや軽いスクワットを継続することで、関節の安定性が高まり再発を防げます。
A.変形性膝関節症自体は慢性疾患のため自費扱いが基本ですが、転倒や急性の痛みを伴う場合は保険適用となることがあります。
まとめ
変形性膝関節症は「変形そのもの」を治すのではなく、今の膝を良い状態に保つことが大切です。
よねくら接骨院では、ラジオ波・EMS・徒手施術を組み合わせ、
膝の機能改善と再発予防をサポートしています。
※本ページは施術例の紹介であり、診断・治癒を保証するものではありません。
状況により医療機関での検査や併用が必要な場合があります。
