症例報告(9/12UP)
アキレス腱炎~放っておいてはダメ!~
「放っておいては危ない」アキレス腱炎
今回来院された方
- 30代・男性/週1回のバスケット(練習・大会に出場)
- 8月:サンダルで長時間歩行後からアキレス腱部に違和感→一度は通院するも中断
- 10〜11月:再び気になり整形外科へ。レントゲン後に「アキレス腱炎」と言われ湿布のみ。
- 痛みが改善せず不安となり、当院での超音波(エコー)観察を希望し来院。
まずは状態把握(エコー)
医療機関での所見をふまえ、当院でも超音波(エコー)で状態を確認。
レントゲンは骨や石灰化の把握に有用ですが、腱実質の変化はエコーの方が得意です。
稀に「腱炎だと思っていたが部分断裂が隠れていた」ケースもあるため、画像での補助確認は重要です。

放置のリスク
- 慢性化しやすく、違和感が長引く
- 腱の柔軟性低下 → 動作時の負担増
- スポーツ再開時に部分断裂・断裂へ進むリスク
気になる痛みを「様子見」で繰り返すと、回復に必要な期間が長くなる傾向があります。
早めの状態確認と段階的なケアが、競技復帰への近道です。
当院の対応(状態に合わせた使い分け)
エコーで腱の状態(腱実質の肥厚/炎症の有無)を確認し、下記を組み合わせます。
① ラジオ波(深部温熱)+手技
腱実質の肥厚傾向が強い場合は、ラジオ波の温熱で局所循環と柔軟性を高め、
前後の筋・筋膜を含めて滑走性の改善を目指します。

② ハイボルト/マイクロカレント
- 炎症反応がある場合:ハイボルトで鎮痛・炎症の沈静化をサポート
- 炎症が落ち着いている場合:微弱電流(マイクロカレント)で回復環境を整える
通い方の目安(期間と頻度)
- 急性寄り(痛みが強い・発症間もない):
太く短く——最初は間隔を詰めて集中的に。短期で収束を狙います。 - 慢性寄り(長く続く・再燃を繰り返す):
細く長く——週1〜2回を目安にマイペースで継続。セルフケアも併用。
※「2週間に1回」「月1回」程度では、慢性例の改善は難しいことが多いです。
改善実感には一定の頻度と継続が欠かせません。
セルフケアのポイント
- 痛みが落ち着くまではジャンプ・全力ダッシュを回避
- ふくらはぎ(ヒラメ筋・腓腹筋)の軽いストレッチを痛くない範囲で
- 運動再開はウォーク → ジョグ → 競技動作の順で段階的に
- シューズのヒールドロップ・クッション性・摩耗を点検
まとめ
アキレス腱炎は、放置で慢性化・断裂リスクにつながることがあります。
よねくら接骨院では、エコーで状態を把握し、ラジオ波・ハイボルト・手技などを状況に応じて使い分け、
日常と競技の両立を目指した現実的なケアプランをご提案します。
症状によっては医療機関での精査・処置が必要な場合があります。