症例報告(9/12UP)
DIP関節副側靭帯損傷
DIP関節側副靭帯損傷|症例紹介(右手第2指)
スポーツ中の「指のケガ」。腫れは強くないのに、つまむ・押すと痛い——
そんな時に多いのがDIP関節(第1関節)の側副靭帯損傷です。
問診
20代男性。2日前にスポーツ中、繰り返しの投動作の中で右手第2指(示指)を痛めたとのこと。
一度の強い外力というより、徐々に痛みが増した経緯でした。
視診・触察
- DIP関節部(末節間関節)に軽度の腫脹
- 関節周囲に限局した圧痛
- 発赤・著明な熱感は目立たず
- 屈曲・伸展で痛みは出るが、強い疼痛はなし
エコー観察
臨床的には骨折の可能性は高くない印象でしたが、念のため超音波エコーで確認しました。
画像で「骨折が疑われる所見の有無」を把握したい、というご本人の希望もありました。

エコーでは骨折を示唆する所見は認めず、DIP関節の橈側側副靱帯の肥厚を確認。
強い内出血像や関節の大きな不安定性はなく、部分的損傷が示唆されました。
必要に応じて整形外科をご紹介し、レントゲン等の精査・医師の評価へつなげます。
対応(固定の選択肢)
骨折・完全断裂相当の不安定性は認めないため、テーピング固定でも経過は可能。
ただし、回復スピードや再発予防の観点からシーネ固定が有利な場面もあります。
シーネ固定を選んだ理由
- 安定性の確保により、疼痛軽減と早期の機能回復を期待
- 「いち早く良くしたい」というご本人の希望
固定の概要
- 整形外科で使用される水硬化型スプリント材を用いたシーネ
- 包帯ではなくメッシュネット固定で、着脱が容易(洗顔・家事時に便利)
- 外す必要がある場合も簡単に再装着できる構造

固定期間の目安
おおよそ2〜3週間の固定を目安にします。
腫れや拘縮が強く出なければ、そのまま良好に推移しやすいケースです。
費用の目安
外傷(けが)に該当するため保険適用になります(負担割合により変動)。
今回の症例(3割負担)では、初診料・観察料・固定料に加え、
腫脹軽減・回復サポートとしてハイボルト+マイクロカレントを併用し、4,600円でした。
次回来院以降は650〜500円目安(施術内容・負担割合で前後します)。
所要時間
18:00ご来院(予約あり)→ 18:40お会計。
問診〜観察〜処置〜会計までワンストップで対応できるのが接骨院の強みです。
まずは接骨院でご相談ください
- 「骨折していないか不安」
- 「多分大丈夫だけれど、ひとまず確認だけしてほしい」
そんな時は、どうぞお気軽にご相談ください。
画像所見や経過から骨折が疑われる場合は応急対応のうえ連携医療機関をご紹介します。
「まず確認」だけでも大丈夫です。
※本ページは柔道整復師による施術・応急対応の紹介であり、診断や治癒を保証するものではありません。
状態により、医療機関での精密検査・処置が必要な場合があります。