先日、当院に踵が痛むという患者さんが来院されました。
50代男性の方で仕事はトラックドライバー。荷積みや荷下ろしも行うそうです。もともとは腱板損傷で当院にて施術を受けていた方ですが、今日は踵が痛むとのこと。調べてみると、足の裏、踵と土踏まずの間あたりに圧痛があるようです。この時点で足底腱膜炎とほぼ判断できますが、念のためエコーにて確認。
健側画像を取り忘れてしまい、健患比較ができず申し訳ありませんが、やはり、足底腱膜が肥厚し、fibrillar patternにも乱れがあるように見えます。
足底腱膜炎(筋膜炎とも)は、教科書的にはスポーツをしている学生さんに多いイメージですが、実際の臨床の実感では、50代~70代の男性にも多く見受けられるように思います。
学生さんの場合は、下腿部の筋も固く、オーバーユースとして捉えられますが、後者の場合は、年齢による変性も関係してくるのかもしれません。
当院では、まずは痛みを取るためハイボルトを当て鎮痛、つづいて下腿部の筋からアプローチし、足底腱膜にラジオ波を用いてしっかりと柔軟性を出して再発の予防を行います。
なかなか良くならず、難渋することの多い足底腱膜炎、根気よく治療を行うことが必要となります。