症例報告(9/12UP)
母指CM関節症
親指の付け根が痛い?母指CM関節症の症例
日常生活での親指の酷使が原因となるCM関節症。
エコー診断と保存的治療で、痛みと機能低下の改善を目指します。
症例紹介:診断されなかった痛みの正体
今回の患者さんは、2023年10月に親指の付け根に痛みを感じ、整形外科を受診。
レントゲンでは異常なしとされ、明確な診断名がないまま、自分で器具を押し当てるリハビリを継続していたそうです。
しかし効果を感じられず、最近になって物を拾おうとした際に強い痛みが再発。当院に来院されました。
当院でのエコー診断
- エコー画像でCM関節の変形と関節炎所見を確認
- 母指CM関節症と診断
- 他の疾患と区別するために、鑑別評価も実施
母指CM関節症とは?
症状
- 親指の付け根(CM関節)の痛みや腫れ
- つかむ・握る動作での違和感、握力低下
- 進行例では関節の変形も現れることがあります
原因
- 加齢による軟骨摩耗
- 調理・清掃・パソコン作業などの手の使い過ぎ
- 手指に負担のかかる生活習慣
鑑別が必要な疾患
- ドケルバン病:親指の腱の炎症、フィンケルスタインテストで確認
- 母指基節骨骨折:外傷歴がある場合、レントゲン・エコーで確認
- CM関節脱臼:進行変形例での不安定性が疑われる
- 関節リウマチ:多関節に痛みが出る場合、血液検査も視野に
よねくら接骨院での治療法
- エコーによる可視化評価
腱や軟骨の状態をリアルタイムで確認し、治療の方向性を明確化。 - ハイボルト治療
深部の神経や筋・靱帯へアプローチし、炎症・痛みを抑制。 - ラジオ波温熱療法
患部周囲を深部から温め、柔軟性と血流を改善。 - LIPUS(低出力超音波)
組織の修復促進を期待できる、医師の同意が必要な再生サポート機器。 - サポーター活用
患部の負担軽減と再負傷防止のため、日常生活で使用。
フォローアップと再発予防
- 週1〜2回のペースで施術を継続
- 親指周囲の筋力バランスを整える指導
- 自宅でできるケアや日常生活動作の工夫もアドバイス
エコーや治療方針は症状に応じて個別に判断されます。必要に応じて医療機関との連携も行います。
早期の評価と対応が、重症化や慢性化の予防につながります。
少しでも違和感を感じたら、お早めにご相談ください。
