臨床報告(10/3UP)

臨床報告

2024-08-10 13:37:49
週間報告 Vol.6
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 こんにちは、院長の米倉です。

先々週からの報告となってしまいますが、様々な症状でお困りの方が来院されました。

①肩関節腱板断裂
70代以降の急な肩の痛みで来院されることが多い疾患です。
肩には回旋筋腱板という俗にいうインナーマッスルが4つ存在しますが、今回はそのうちの一つ、棘上筋の断裂例です。
急な外力で切れるというより、日々の繰り返しの動作が重なり、ある時、あるタイミングで切れてしまうことが多く、70代以降の方で肩の痛みと言えばこれが多く、世間では「四十肩五十肩が遅れてきた」と認識されることが多いですが、四十肩五十肩とは異なる病態です。鑑別では偽痛風(石灰沈着性腱炎)が必要ですが、エコーを見れば判別が可能です。
受傷直後は手が上がらず夜間痛もありQOLがひどく下がりますが、時間の経過とともに挙上も可能となり、痛みも消失してきます。
ただし、断裂した棘上筋は自然治癒することはなく、そのまま切れっぱなしで予後を過ごすことになります。または、手術にて繋げることもあります。

今回の患者さんは、挙上がほぼ不可能で夜間痛もつよかったですが、HVなどの処置により数日で夜間痛は消失しました。

②第5趾基節骨不全骨折
月曜日早朝にLINEから連絡があり、昨日、お子さんが家で足の指をぶつけてしまい腫れが強いので診てほしいとのこと。
月曜日をという事もあり午前は予約が多く埋まっていましたので、通常より30分早く開け、時間外で診させて頂きました。
ぱっと見、骨折か捻挫か迷うところでしたが、エコーで骨折と思われる初検が。小児の為ぽっきり折れておらず、グニャっと潰れながらすこし曲がっております。骨端線離開も危惧されたため、固定処置のあと近隣整形外科医師へ紹介いたしました。受診が8:15、お会計が8:45と迅速な対応ができました。
その後、医師から後療同意を得たためLIPUSにて加療中です。お盆後半のサッカー合宿にはギリで間に合うか?!

③手根管症候群
特に女性で中指などの指先のしびれを感じた場合、この疾患が疑われます。鑑別には頚椎症や胸郭出口症候群など疾患もありますが、ファーレンテスト徒手検査法で比較的容易に判別が可能です。さらに、エコー検査を行うことで程度などもわかります。

今回の患者さんは、最近急に右の手先が痺れはじめ、夜も眠れなくなるほどつらいとの事。エコーで見ると、確かに正中神経が圧迫されているようですが、偽神経腫や月状骨の異常はないようなので、まだ軽度のようです。
とにかく夜が眠れずQOLが低下しておりましたので、手関節固定装具を作成し、またラジオ波とHVにて鎮痛を行いました。
施術翌日から夜の痛みが消失したようで、ずいぶん助かったとのこと。
しかし、痺れ自体はまだまだかかりますので、ここからは気長に構える治療が必要となります。

④PIP関節掌側板損傷
平日夜、閉院時間も近くなり今日はおしまいかなと思ってたところで連絡があり、突き指をしたので診てほしいとの事。
お話を聞いてみると、ボールをキャッチする際に指が反った見たいとの事でエコーで確認。骨折はないようですが、PIP関節背側部に水腫が認められ、掌側板を痛めたようです。掌側板損傷はレントゲンではわからず、エコーでの確認が必要となります。しっかり固定して直さないと関節の不安定性が残るので、たかが突き指と思って固定もしてないと、後々困ることになります。

⑤足底腱膜炎
足の裏が痛む、とくに踵周辺の場合は、この足底筋膜炎が多く見られます。また、石灰も溜まることが多く、いきなり激烈な痛みが出た場合、双方の疾患を疑います。
今回もエコーで確認後、足底筋膜の肥厚と石灰と思われる陰影もありました。
ラジオ波で周囲の軟部組織の硬さを取り除き、HVでしっかり除痛をおこなります。
翌日から痛みは改善し、子供と休日を遊ぶことができたとの事。よかったですね!でも、まだまだ硬さは残っているので完治まで気を抜かず通院してください。

以上、長文となりました。最後まで読んでいただきありがとうございました。

よねくら接骨院は、基本的には予約の方を優先しておりますが、急なケガの方も可能な限り即日で対応しておりますので、まずはご連絡ください。

2024-07-13 16:21:05
週間報告Vol.5
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今週も様々なお怪我や痛みでお悩みの方が来院されました。

①足根部打撲
月曜日朝、施療開始早々に飛び込みの患者さんでした。小学生で土曜日のサッカーの試合で怪我をしたとの事。我慢していたけどなかなか痛みが引かないため親御さんと共に来院。
当日朝はとても混雑しており、予約が終わるまで待っているとお昼近くになってしまいます。しかし、痛くて困っているし、学校にも早く行かせたかったため、予約の合間に診ることになりました。

サッカーの試合中、横からスパイクで蹴られ負傷。足部の内側部に皮下出血反と圧痛が見られ、歩行時痛もありました。エコーで見てみると、スパイクのピンが奥深くまで届いたのか、深部にある母指屈筋にも腫脹が見られました。これは痛かったですね。
テーピングと包帯固定を施し、とりあえず応急処置。骨折や筋断裂などの重症ではなかった為、このまま学校に行ってもらい、夕方改めて来院、施術をすることにしました。
当日、ご予約を頂いていた方にはお待たせいたしました。申し訳ございませんでした。それでも誰も何も文句をおっしゃらず、暖かく見守っていただいたこと、感謝しております。私はとても良い患者さんたちに恵まれております。
施術については、皮下出血反と腫脹が強かったため、ハイボルトにて消炎鎮痛。マイクロカレントによる早期治癒を狙って行いました。その甲斐あってか、土曜日には皮下出血反、圧痛が消失、無事大会に戻ることができたようです。

②手背部打撲
主婦の方で自宅ドアに手を挟んでしまい、手の甲、外側と内側に皮下出血反と圧痛がありました。骨は大丈夫かご心配だったため来院。エコーで骨傷がない事を確認したため、ハイボルトとマイクロカレントの組み合わせで施術後、包帯固定を行いました。包帯固定は大袈裟かと思いましたが、これぐらいやっておいた方が周囲も認知してくれ優しく(?)なってくれるため、安静が保て
治りが早くなる、と思います(実際、ご主人が家事をしてくれたそうです)。包帯などの固定は、物理的な負傷箇所の安静が目的ですが、心理的な安静を図るにも大いに効果があると思います。
その甲斐あってか、数日で緩解しました。

③シーバー病(踵骨骨端症)
小学生の御兄弟で踵の痛みを訴え来院。やはりスポーツはサッカー。多いですね。稲城市では子供の競技人口が多いスポーツなのもありますが、足に負担のかかるスポーツであることも否めません。

シーバー病に関しては以前の投稿を参照して頂くことにして、やはり治療法はLIPUSが中心となり、安静期間も重要になってきます。早く治して戦列復帰と行きたいところですね。

④寝違え
朝起きたときに首が回らなくなったと言う典型的な寝違えで来院。右回旋と背屈が不能、背部に詰まる感覚はなく、首前方が引き攣る感覚との訴え。おそらく、斜角筋群および胸鎖乳突筋のトラブルのようです。
寝違えは急性外傷と判断できる為、保険治療が可能です。
当院では、保険治療に自費治療のラジオ波を組み合わせ施療します。一回で8割方まで回復させられます。残り2割は一週間かけてゆっくり治っていくことが多い様です。

⑤変形性膝関節症および関節水腫の確認
「特に膝の痛みはないけど、お水が溜まっているかどうか知りたい」
とのことでしたので、エコーで確認。80歳のおばあちゃんでしたが、非常にきれいなお膝でお水もありませんでした。素晴らしいの一言。この状態が長く続く様、日々のケアもしっかりしていきましょう。
エコーでは手軽に安全に骨や関節、軟骨が確認できるのが良いですね。

以上、今週の症例報告でした。
最近、混雑気味で新患さんや急患さんはご予約がお取りしずらいことが多いですが、その場合は時間外でもお受けいたしますのでまずはご連絡ください!

来週は月曜日祝日ですが、市内にいると思われるので、急患対応は可能です。LINEでご連絡いただければと思います。 

2024-07-13 16:19:27
週刊報告Vol.4
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こんにちは!よねくら接骨院の米倉です。
少し遅くなりましたが、先週のお話になります。先週も様々な症状でお悩みの患者さんが来院されました。

◎シーバー病
スポーツをされている子供の踵の痛みと言えば、この病気です。特に小学生低学年~中学年に多発します。踵の骨が成長していけば痛みもなくなり予後は良好と言われていますが、痛くてスポーツを断念しなくてはならない子供にとっては辛いですね。
当院では、LIPUSを中心に痛みの度合いでハイボルト、ラジオ波を組み入れていきます。平均してだいたい2~3ヵ月で良くなることが多いようです。

◎肩峰下滑液包炎
先週に引き続き、今週も。野球をしている時に捕球しようとフェンスに肩から追突。そのような急性外傷でも起きるようですね!治療方法は、やはりラジオ波が活躍します。

◎足底腱膜炎
ランニングされている方に多いですね。今回の患者さんもランナーで、踵の裏側に痛みを訴えられていました。エコーで見てみると、足底腱膜付着部に肥大と低エコー領域がありました。腱膜に問題があるのか?踵骨に問題があるのか?(踵骨棘)エコーだとその鑑別が可能です。

◎急性腰痛(ぎっくり腰)
急性腰痛にも大きく分けて4つに分類できると考えています。即ち、①椎間関節および仙腸関節由来②筋肉由来③椎間板由来④神経由来(ヘルニア、狭窄症)です。椎体圧迫骨折も入れれば5つですね。

この中でぎっくり腰と一般的に言われるのは①と②が多いでしょうか。

今回の患者さんは筋肉由来のぎっくり腰でした。その場合、テーピングが効力を発揮します。今回は数日で痛みがほぼなくなりました。

暑い日が続いています。水分不足はお身体のトラブルの元です。しっかり水分補給しましょう。

当院でも、待合室につめたーい麦茶を用意しております。来院時にまずは一杯。施術後にさらに一杯。しっかり飲んでいただきたく思います。 

2024-07-03 15:59:25
週刊報告Vol.3
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 今週は暑いかと思ったら大雨と、不安定な天候が続いた一週間でしたね。

今週も沢山の、お怪我やお身体についてお悩みの方が来院されました。

小児突き指は、多くは骨端線損傷となると思います。最悪の場合は骨端線離開となり、骨折と同意義です。
いずれにしろ、当院ではLIPUS治療を勧めております。少しでも早く治していきたいですね。
ちなみに、子供の場合はLIPUS利用料は無料とさせて頂いております。正直言うと利益はほとんどありませんが、それでも、子供たちが少しでも良い治療を受けられて少しでも早く治ってくれれば、と思いLIPUS利用料は頂いておりません。
「子供は宝」
だと思っております。

上腕骨外側上顆炎、通称テニス肘は、当院受付さんが患者さんです(笑)。「テニスなんてしてないのに?!」と不思議がられておりましたが、そうなんです、テニスをしてないのになってしまうことがあります。
テニス肘にも実はLIPUSが効いたりするので、当院ではお勧めしております。
ちなみに、受付スタッフさんの治療料も頂いておりません。福利厚生の一環?!私が以前勤めていた整形外科の恩師もそうされていたので、真似しております。
「スタッフは宝」
だと思っております。

腓腹筋挫傷は軽度の肉ばなれでした。実はこの方は今回で二回目の肉離れ。たくさん運動をされているので仕方ないと言えば仕方ないのですが、もう少し日頃からのケアが必要かもしれません。

肩峰下滑液包炎は、肩の痛みではメジャーな傷病名です。「肩が痛い」→「四十肩五十肩」と即判断される方がいらっしゃいますが、必ずしもそうとは限りません。肩峰下滑液包炎は、ケガとも捉えられるので、しっかりケアをすれば意外に早く治ります。
当院では、ラジオ波が主に活躍します。

ストレートバック型の姿勢は、主に若い人に多く、骨盤の後傾が原因で背骨の生理的彎曲が少なくなってきており、頚椎症や椎間板ヘルニアの原因ともなります。当院では、トムソンベッドを使って矯正し、日ごろのトレーニング指導を行っていきます。

肩甲骨の外転制限は、様々な病因があるとは思いますが、肩こりからくることが多いと思います。肩甲骨周囲の筋肉をしっかり緩めて動かせるようにしていきます。こちらもやはりラジオ波が主に活躍します。

来週も暑さと雨が続くかもしれませんね!お怪我やお身体のことでお悩みのことがございましたらいつでもお声かけ下さい。初めての方はなかなか予約のお時間が取れないことが多くなってきております。時間外での受診も行っておりますので、予約が埋まっていても、LINEやお電話でお問い合わせ頂ければ、ご対応できる場合がございます。まずはご連絡ください。 

2024-07-03 15:58:28
週刊報告Vol.2
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今週もたくさんのお怪我や痛みにお悩みの方が来院されました。

示指PIP関節捻挫(突き指)は、当日朝の緊急来院。当日は予約で埋まっていましたが、緊急性が高いと判断し予約の合間に診させてもらいました。骨折がどうか迷う所見でしたが、エコーにて骨折の可能性は低いと判断できました。
他、三角筋肉離れは稀な症例。通常、三角筋よりも腱板を損傷することが多いのですが。

先週に続いて今週も変形性膝関節症でお悩みの方も来院。病院でシップと注射で延々と治療するか、当院でLIPUS(超音波)を使って軟骨再生研究結果が出ている施術を受けるか。

踵骨骨棘変性は、ランナーに非常に起こりやすい病気。難治性になる前に、手を打っておいたほうがいいと思います。

足首捻挫の代表格、前距腓靭帯損傷。軽度でもしっかり治さないと、後々困るかもしれませんね。

今週土曜日は第4土曜日の為、お休みさせていただきます。申し訳ございません。

なお、近辺自宅にて在宅予定ですので、怪我など応急処置が必要な方、ぎっくり腰で辛い方など、急な痛みでお困りの方は対応可能な場合がございます。当院HPのお問い合わせかLINE、インスタメッセージのいずれかでもよいので、ご連絡ください。

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