症例報告

2024-05-01 19:22:00

母指CM関節症~親指の付け根が痛み始めたら~早期治療で慢性症状を止めましょう~

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今回は先日来院された患者さんで、母指CM関節症です。

60代女性の方で、ここ最近親指の付け根に痛みを感じ始め、昨夜からかなり強く痛みを感じたとのこと。

エコーで撮ってみると、かなり変形が進んでいるようです。骨棘も見受けられます。

CM関節症は関節リウマチとの鑑別が必要ですが、問診やエコーのドプラ画像(関節内の血流を見ることができます)に観察により、今のところリウマチは否定できるようです。

CM関節症は使い過ぎや、加齢によるもの、女性ホルモン変化などが原因とされ、関節の変形を伴うため一度進発症するとどんどん関節変形が進んでいきますので、早い段階で変形を止めるための治療が必要となってきます。

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今回の患者さんも、この辺で変形を止めておかないと変形が進み関節脱臼が起きたりして手術(関節固定術)が必要となってしまう可能性がありますので、しっかり施術させていただきます。

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2024-04-23 23:03:00

シーバー病~サッカーKIDSに多発!~スポーツを中止したくない~踵骨骨端症にはLIPUSが効く~

 

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今日はシーバー病のお子さんが来院されました。今週で2二人目です。どちらもサッカーKIDSです。ふくらはぎに多大なストレスがかかるスポーツなのでしょうか。

シーバー病は、踵骨の骨端症です。子供の踵は成長軟骨が存在しており、大人の踵ほど強くはありません。アキレス腱が踵を強く引っ張ることで、骨端核が分離してしまうこともあります。

今回のお子さんも少し離れてきているように見えます。

もともとは踵の痛みを訴えられ整形外科を受診され、シーバー病の診断。

シーバー病の特効薬は「日にち薬」。つまりスポーツを中止して安静にすることでほぼ確実に治ります。

でも、シーバー病になるお子さんは、スポーツを簡単に止めることができない立場のスポーツKIDSだったりします。

そこで当院では、スポーツを全面的に中止するのではなく、半分ぐらいまで頻度を落とし、そして「LIPUS」治療を受けるよう勧めております。
LIPUSは本来は骨折治療器ですが、骨端症も「骨のケガ」であり、LIPUSのその効果も明らかになってきております。
LIPUSを受けて治癒を促進させるつつ、スポーツを少しでも続けること、そういう選択肢もあってはいいのかと思います。

ちなみに、高校生以下のお子さんはLIPUS利用料は頂いておりません。たくさん受けて早く治しましょう。 

2024-04-12 15:50:00

ベーカー嚢腫~急な膝裏の痛みを感じたら~

今回はベーカー嚢腫の患者さんです。

ベーカー嚢腫の症例報告は2例目ですが、今回は痛みを強く伴うものでした。

 

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★高齢者や50代以上の女性の方に多い★

 

今回は70代、女性の方で、先週初めごろから急に痛み始めたとの事。「急に」と仰っていましたが、話を聞いていくと前日に高尾山に行って1万歩以上歩いたとの事・・・。水泳に通ったりと非常に元気な方です。


痛みが強く整形外科を受診するも、レントゲン撮影後、変形性膝関節症の診断。

湿布を出されて様子見で、変形も強いため手術も勧められたとの事。

それでもなかなか痛みも引かず、普段は普通に歩けていることから手術に対しても前向きではないため、当院へ受診となりました。

★エコーで強めの変形性膝関節症を確認しましたが…

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左:変形性膝関節症 右:ベーカー嚢腫像

 

まずはエコーで診てみると変形は確かに強いです。ここまで強いと人工関節置換術を進める医師の判断も理解できます。

ですが、これだけ変形はあっても、ご本人は普段はほとんど生活に困っていないとの事。確かに、高尾山を歩けるぐらい元気なお膝なのです。

また最近の研究で変形膝関節症と痛みは必ずしも一致しないことがわかってきました。痛みの原因は、お膝の変形そのものではなく、他に原因があるのです。

画像検査で変形が強いと言われても、必ずしも人工関節の適応とは言い切れないかもしません。

 
★ベーカー嚢腫による痛み

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患者さんは、膝の裏側に痛みや違和感があると訴えています。動き始めが痛かったり、膝を伸ばすと痛む。

もちろん、エコーで膝裏も確認。すると、やはりありました。ベーカー嚢腫。まだまだ小さめですが、これがすこし悪さをしているのかもしれません。

ベーカー嚢腫は、レントゲンではわからず、触診だったりエコー検査、MRI検査で判明することがあります。

 

★ベーカー嚢腫の治療法

手術療法もありますが、ほとんどは保存療法が一般的となっています。

病院においては、嚢胞に注射を打ち液体を吸引することもありますが、再発することも少なくなく、根本的な改善が求められます。

 

★よねくら接骨院での治療

 

当院は接骨院ですので関節への注射や薬物療法などは行えません。物理療法を用いて治療にあたります。

 

①LIPUS 

低出力超音波パルス療法でお膝の軟骨の再生を促したり、軟骨破壊を抑制させます。

②ハイボルト

ハイボルテージ電気療法にてお膝の関節にたまったお水の再吸収を促し、炎症を抑えます。

③EMS

EMSで大腿四頭筋を動かし筋ポンプ作用にてお膝のお水の再吸収を助けます。

④運動療法

お膝周囲や骨盤部、下肢の筋へアプローチし、膝関節の可動域改善をめざします。

 

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ベーカー嚢腫はお膝のお水が後方に溜まってしまった病態なので、まずはお水を縮小させることが必要です。そして、お水を溜めてしまう変形性膝関節へのアプローチも必要です。

痛み自体は、すぐに軽減されますが、根本的なものとなると長い目で見なければなりません。

当院では、だいたい1ヵ月から3ヵ月の間で、エコー検査で評価を行いながら治療を行っていきます。

 

 

変形性膝関節症治療計画の一例

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2024-03-20 16:08:00

ハムストリングス肉離れ~スポーツ少年に多いけど、中年代でもよく起こる~

 本日は春分の日、祝日なのでよねくら接骨院はお休みなのですが・・・


「足が攣ったようで痛むので診てほしい」

との連絡がありましたので、院を開けて診させて頂きました。

今回の患者さんは、わざわざ府中市から来院されました。

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エコーでで見るとしっかりとハムストリングスに血腫発見。見事な?!肉離れです。程度でいうと2度損傷。しっかりとした治療が必要です。
とりあえず本日は、テーピングと包帯で固定、が普通ですが、よねくら接骨院は早期治癒を目指しますので、基本の固定術+ハイボルトによる鎮痛抗炎症+LIPUSとマイクロカレントで創傷治癒促進を初日から行います。また、筋の硬直も見られたので、非熱モードでラジオ波を当てました。

当院は
「エコーによる確認+整形基準の固定+鎮痛治癒促進の物療」
普通の接骨院/整骨院とは少し違う処置が行えます。

怪我から少しでも早く回復してもらうことが、私のモットーです。

⭐️休日でも応急手当てします!⭐️

LINEやお電話、インスタメッセージでも大丈夫ですので
怪我や急な痛みでお困りの方はご連絡ください。応対できる事あります!

2024-03-16 11:30:00

中指指節骨骨折~応急処置から整形外科対診、リハビリまで

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緊急来院にて応急処置、整形外科紹介へ

 

今日は朝から指の骨折患者さんが緊急来院。他の方の予約がありましたが、なんとか時間を空けて対応させてただきました。


転んで手をついたときに指がグイーンと反り曲がってしまったようです。転倒直後は指が短くなっていたらしく、ご本人は慌てて指を引っ張ったようです。
もしかしたら脱臼も起こされていたのかもしれませんね。

2~4指の腫れがひどく、皮下出血も著明。PIP関節掌側部に限局性の圧痛も確認できました。これだけ皮下出血しているとやはり骨折を疑います。
もちろんエコーで確認したところ、骨の不整像も確認。
応急処置を施し、近隣医師へ紹介させていただきました。ご本人は当院での加療をご希望されていますので、医師にもそう伝えてあります。



固定は、手指の骨折にしてはかなり大袈裟ですが、受傷部位が複数個所であることやPIP部以外でも損傷がある可能性はあります。応急処置はオーバーぐらいで丁度よいと、整形勤務時に恩師から教わりました。
プライマリーの処置は最悪を想定した固定を施し、あらためて整形外科で検査後、固定の大小を判断すればよいと思います。

他の予約をされていた患者さんにはお待たせしてしまい大変ご迷惑をお掛けいたしました。みなさま笑って寛大に対処して頂き誠にありがとうございました。

 

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その後、リハビリを希望され来院

 

その後、3週間経過して、リハビリを希望され来院されました。

紹介先の整形外科にてギプス固定後、二週間で除去。骨に関しては予後も良好でしたが、どうしても動きが悪いことと、朝起きたときの手のこわばりが気になってしまうとのことで、当院にリハビリ希望で来院されました。

患者さんは整形外科の先生からリハビリの了承を得てなかったようでしたので、すぐに私から医師先生に電話して、当院でのリハビリの同意を得ることができました。先生ありがとうございます!

手指骨折後のリハビリは案外難しく、固定するとすぐに腱や靱帯の癒着が進み関節拘縮が取れなくなってしまうこともあります。今回は固定期間2週間でしたが、たったそれだけでも指の完全伸展と完全屈曲が不能でした。

私は、整形外科で7年間お世話になり、たくさんの骨折後リハビリ患者さんと向き合ってきましたが、固まった関節を無理に動かそうとして必要以上に痛みを与える事はよくないと考えています。痛みの感覚が残ってしまうとその後のリハビリに影響するからです。

痛みを感じにくくさせ、尚且つ関節可動域拡大を図るには、温めることが良いのですが、ホットパックや遠赤外線では時間がかかるしそもそも深部までは届かない。比較的深部まで届く超音波やレーザーでは局所的すぎて関節可動域訓練には非現実的・・・

そこで!ラジオ波です。
このラジオ波は、熱を集めたいところに広範囲に集めることができ、しかも素早く深部まで温まる・・・骨折後リハビリ打ってつけです。私も随分とラジオ波に助けられております。

たぶん、ラジオ波を使った骨折後リハビリを行っている接骨院は、いや整形などの医療機関も含めて、なかなかないのではないでしょうか?

施術費用の方ですが、骨折リハビリでは、医師から当院でのリハビリの了承が得られましたら、保険負担金のみで可能(ラジオ波の自費負担なし)です。※ラジオ波5分まで

骨折後リハビリでお困りでしたら、当院にご連絡ください。

 

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